社長ブログ2014.01.05
最終電車が行っちゃった
日光に美味いステーキを食べさせる店があるとの情報があり、温泉に入りながら長男と妻と三人で向かった。
日帰りということもあり、肉に合うワインを飲むつもりだったので、電車で行く事にした。
最初に向かったのは鬼怒川の秘湯で、何度か訪れた事のある仁王尊プラザ温泉である。
ここは源泉100%掛け流しで、湯がとろけるような感触があって、地元の人御用達の施設でもあり体のケア、いわゆる湯治場として認知されている。
私の知るところでも、箱根や草津にはない湯の質なのだ。
充分に温泉を堪能した後は、本来の目的地まで電車に乗り継ぎ、日光までやって来た。
駅からタクシーで5分程で着いた。
木造で高級感のある店構えは「グルマンズ和牛」の看板が象徴していた。
予約制なので、5時半から予約を入れていた。
早速、店に入ると待合室に通されメニューを出された。
前沢牛のコースが肉質によって一人一万円から、二万五千円まで五種類あった。
迷っているうちに、当店はカードは使えませんという文字が…
現金を持ち合わせていない私は一瞬焦った。
どうしよう。
そして店主に現金がないから振り込みにして欲しいと頼んだ。
店主は一瞬戸惑った表情を見せたが、すかさず免許証の写しを貰えれば特別にいいです、
と言ってくれた。
いざ実食である。
私はサーロイン、二人はフィレを注文していた。
明らかにフィレに軍配があった。
食感が全くもってエレガントなのだ。
素晴らしい肉質であったが、毎日出てきても食べられないと思った。
ワインを二本開けて少し酔っ払っていた。
最終電車に間に合うように店を出て駅に着いた。
東京行き特急の最終電車に乗り込んだ、と思い込んでいた。
すると、時刻になっても動かないので、おかしいと思っていたら、反対の電車が動いていた。
しまった!間違えた…
反対方向の車両に乗っていたのだ。
三人とも酔っていたので、有意注意力が散漫になっていたのだ。
やばいぞ、本当に最終電車が行っちゃったぞ。
私は即座に駅員に駆け寄り今日中に帰りたい、どんな方法があるか聞くと、鈍行で乗り継ぎして帰れるかどうか、もしくは難しいと思うが、タクシーに乗って二つ先の駅で特急列車が停車している時間が五分位あるからそれに間に合えばと言う。
私はそれにかけた。
タクシーの運転手に事情を話し特急列車に追いついて欲しいと注文した。
運転手さんも、色んなお客がいるもんだね〜と言うと出来るだけ飛ばしましょうと力強い。
特に正月なので、車もないし空いている。普通では絶対に間に合わないと言われた。
とにかく最後まで諦めないから、頑張って欲しいとエールを送った。
運転手さんにお礼を言うのもつかの間、電車に向かって三人で全速力で走った。
間一髪だった、間に合った!
それは感動だった。何とタクシーが特急電車に追いついてしまったのだ。
最後まで諦めない、今年を象徴する出来事だった。
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