社長ブログ2014.08.24
自分観察
アフリカケープタウンへ旅立つこと約二ヶ月、長男が黒人に襲われたとの一報が届いた。
本人に怪我はないらしいが、携帯電話と現金を脅し取られたようだ。
本人からの連絡手段は唯一パソコンが残っていた。
携帯だとLINEで簡単に連絡が取れていたが、パソコンからFacebookで連絡がついたのだ。
通信手段が格段に便利になったのは言うまでもないが、本人に取っては心強いツールとして今後もコミニケーションに役立つのは、本当にありがたい存在だろう。
しかし、貴重な現金を失ったのはショックであったが、予め準備していたのが幸いした。
現金を幾つかに分けていたので、全額パーにならなかったのが良かった。
そして、言葉が話せないのが非常に大きな壁を感じているようで、コミニケーションに大変苦労していると言っていた。
また、エボラ感染が大々的に報道されているので、聞いてみたが南部の方はそれ程でもないそうである。
私は彼へメッセンジャーから発信した。
逆境こそチャンスである、チャンスは様々なところにある、常に目を開いている必要があると。そして、自分次第で壁は突破出来るから、環境を言い訳にせずに乗り切って欲しい。
親としては当然心配ではあるが、自分が選択した道には当然困難はつきもの。それをいちいち危ないから帰国した方がいいとか、お金を送金しようとかしたら、本人の為にならないと思っている。
故に、あえて突き放すような言い回しにしているのだ。
ここは相撲で例えるならば、徳俵に足がかかった格好だが、何とか踏ん張って土俵を割らずに乗り切って欲しい。
一方で、中学二年生になる末っ子の娘は夏休みというのに、どこにも行かずに家の中でずっと携帯で遊んでいる。友達がいないので、どこか遊びに行くような事はしないのだ。
内向き思考なのが、私を心配かつ切ない気持ちにさせている。
携帯の遊びは、今若者の間で流行っているツイキャスだ。
仮装現実のコミニケーションに偏っているのだ。
夏休みの勉強ほったらかしで、毎日夜中まで夢中になってやっている。
私が注意を促すも全くもって効き目がない。
彼女を特別に育ててしまった私に原因するだろう。
末っ子ならではの甘やかしが要因している。
ある日、セブンイレブンに買い物に行くと言って2時間近く帰って来ない事があった。
昼間とはいえ、1時間を過ぎたあたりから遅いなと気になり始めた。
それから、30分程経つ頃になるとソワソワしてきて妄想する始末。
おまけに、誘拐されたらどんな手を打てばいいかと、警察から身代金の事まで頭をよぎってしまった。
何の事はない、TSUTAYAに寄って2時間後に帰宅した。
よく観察してみるとアフリカで窃盗事件があった長男の方が、遥かに心配に値する出来事で、たかだかセブンイレブンへ買い物に行って2時間帰らないからと、変な妄想して心配している自分はいったい何なのだろうか。
相撲で例えるならば、徳俵から足が完全に出てしまった状態だろう。
自問自答してみたが結論は単純で、長男を大人として扱っているのに比べて、末っ子の娘はまだ小学生に入ったばかりの頃の子供として扱っているのが見てとれた。
また、本質論として末っ子は可愛くて甘やかす傾向があること。
しかし、どちらにとって本人の為になるかは明らかである。
だが、なかなかその壁が越えられない。
メッセンジャーで長男に向けた言葉はまさに自分の事であった…(苦笑)
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