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社長ブログ2014.10.26

変な家族

長男が南アフリカの旅に出て4ヶ月が経つ。

向こうで20歳の誕生日を過ごし、黒人に恐喝されて手持ち現金と携帯電話を奪われてからは、PCからFacebookでのやり取りが、唯一彼とコミニケーションを取る手段となった。

ケープタウンの日本食レストランで住込みとして働きながら過ごしているが、直面している問題についてのメールがあった。

それは、端的に言うと資金とビザの問題だった。

南アフリカでは、一年に三ヶ月までしかビザを出さないらしい。
なので、越境を繰り返しても延べ滞在期間として通算される為、残りが16日になってしまったと言う。
結局、越境を繰り返せば定職につくこと叶わず、金もかかるし稼ぎも出来ない状態になる。

そんな状況で、このままでは不法滞在になるし、2年間の片道切符で来たように、ここでおいそれと日本にも戻る訳にも行かず、どうしたらいいだろうと訴えて来た。
まさに、王手飛車取り状態になっている。

私は不法滞在を続けて旅をするように助言しようと思ったが、彼の性格からすると難しいだろうと思った。
しかし、資金を提供すれば彼の為にならないし、失敗もいい経験だから、一度日本に帰って次を考えようと返信した。
そして、失敗の要因が何か検証して、次に活かすようにと付け加えた。

次男だったら、不法滞在でも続行出来る性分だか、長男は慎重かつ繊細なので、帰国するように言ったのだ。

一方で、その次男からもフィリピンよりメールが届いた。
彼は中学を卒業して、現地入りしてから7ヶ月が経つ。
今は英会話スクール「FFIERY」でインターンとして働かせてもらっている。

それが、インターンの友人とタバコを吸っているのが、バレて一人の友人がクビになって学校を出て行ってしまった、俺は何故かクビにならなかったが、学長からはお前が出て行くならそれでもいいと言われてしまったが、どうしたらいいだろうとのメッセージだった。

「お前はそこを絶対に離れるな、学長の温情だと思って、この先は中途半端な事はせずに、学長の役に立つ事を考えて行動しろ、そうすれば必ず道は開ける」

このようなメッセージを伝えた。

まぁ、2人とも海外の生活が続くと色々と問題はあるが、何とか乗り越えてもらいたいものだ。

次女は相変わらずの不登校に加え、妻とはよく会話はするが、私とはすっかりコミニケーションがなくなってしまった。
こちらから話しかけても無視される始末、おまけに同じ空間に居たくないらしく、最近は姿を見なくなってしまった。

長女は相変わらず金欠病で、何かと言うと資金請求がやってくる。
あまりしつこいので、少し頭を冷やせと言ってやった。

こんな感じで子供達はバラバラな生活を送っているのも、よく考えたら変な家族である。

しかし、個性を活かしてそれぞれの道で直面しながら、ハラハラする人生も自らの肥やしとなって未来の人生を切り開く糧となるだろう。

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