社長ブログ2015.03.01
捨てたところに余白が出来る
捨てたところに余白が出来る。
経営は足し算ではなく引き算である。
約8年前に松井証券の松井社長から聞いた言葉だ。
何か一番大事にしている部分をやめる(捨てる)決断をする事で飛躍への一歩を踏み出す。
松井証券は当時営業マンが外回りをして注文を取ってくるのが、当たり前だった頃にそのやり方を捨て、オペレーションで注文を取るやり方に変えたのだ。
そして、インターネットの時代が到来してネット証券の黄金期がやってきた。
先に足すのではなく捨てることを先にやることが肝要になる。
思い切って一番大切な価値感あるやり方を捨てる。
当社も18年前に主要業務の不動産仲介を捨てた。
仲介から直接借りたり貸したりする当事者に転換する事で、フローとしての仲介手数料ビジネスからストックとしての賃貸料を稼ぐヒジネスへと変わったのだ。
おかげでEBITDAが(償却前の営業利益)2億円になった。
仲介をやっていたら、捨てる事をしなかったらこの数字は出せなかっただろう。
しかし、18年間足し算でやってきたが、この辺で思い切った引き算をする時期が迫っているようだ。
一番大切にしているやり方を捨てる事で次の飛躍軌道に乗せるのだ。
時代の変化がより一層スピードが増しているために業界を問わず大手から中小企業まで現状維持のやり方をやっている会社は消滅して行くだろう。
先日、東証一部上場企業の社長Y氏とランチ会があって話を聞いたら、最近Y氏へ銀行や証券会社が国債を積極的に勧めてきているようで、彼らは国債が売れると国から手数料がもらえるそうだ。
とにかく、国債を売りまくっているらしいのだ。
国が銀行や証券会社に手数料まで出して国債を売っているのだ。
これは危ないと見るべきだろう。
金利が上がったら最後、あとは債権債務の相殺でチャラにして手仕舞いする算段ではないか。
まぁ、こんな背景からも読めるが環境が激変しても耐え得る会社に、ビジネス構造に変化しておく必要性がある。
それが、捨てる事にある。
それは、今はここに書けないが英断するしかないだろう。
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