社長ブログ2016.08.15
スタンフォードでの学び
スタンフォード大学のスケールの大きさに度肝を抜かれた。
日本で例えると一つの町全体の大きさに匹敵する。
東京ディズニーランド60個分の広さだという。
サンフランシスコに入り6日になり明日が最終日となった。
16時間ほどの時差があるため、15日夜のフライトで羽田に到着するのが16日の深夜になる。
今回の目的は馬を通じてリーダーシップや組織の動かし方、自分の観察を洞察するプログラムに参加して、日本で始めるプロジェクトのエッセンスにするため学びにやって来た。
今回ご一緒したメンバーは全員英語が出来る。唯一私を残してだが‥‥
その中でM氏が非常に印象的だった。
今回でお会いするのは2回目になるが、彼と一緒にプログラムを受け、またバーベキューをしながら酒を交わす時間を過ごして、改めて彼の個性的な人生を垣間見る事が出来た。
M氏は米国の投資銀行でトレーダーを6年勤め、世界でNo. 1の成績を残すも、仕事に疑問を抱き退職し、10年間にわたり世界各国の旅に出る。
述べ110カ国は回ったそうである。
その後、日本へ帰国して起業家としての道を歩み、現在は自然エネルギーの会社で破竹の勢いの成果を上げている人物である。
M氏は学生時代ロンドンやニューヨークにも留学経験があり、英語のスキルはトップレベルである。
本人はギリシャ文明や哲学的な英語の読み書きを死ぬほどやったと言っていた。
いわゆるエリートの経歴を持つ。
スタンフォード大学でのプログラムでもM氏はその教養を十二分に発揮していた。
自分の意見をはっきりと主張すれば、質問も随所に投げかけ、先生からは素晴らしい質問ですと何度となく承認されていた。
一方で私の場合は、彼が何の質問をして先生が何て答えているのかさっぱり解らない始末、おまけに通訳に訳してもらうタイミングが合わず、早く訳さないと通訳も忘れてしまうじゃないかと焦る場面もしばしばあり、悔しい思いをしたりしていた。
また、質問に対する答えもズレていたり、踏んだり蹴ったりだったが、持ち前の探求心からくるモチベーションはヒートアップ、矢継ぎ早に日本語で質問しまくり、通訳の人も疲労感いっぱい、どこまで2人で質問すればいいのかといった雰囲気になるも、先生は72歳にもかかわらず余裕の表情、さすがスタンフォードで世界各国から集まる優秀な人材を受け止めるだけの逸材である。
そうなのである。
こっちの現役学生を対象にした授業や、米国の企業社内や社外とのディペートやブレストなどは、英語が完璧に話せないのは論外で、そんな奴の為に無駄な時間を費やすことなど出来ないのだ。
しかし、今回はちゃんとに通訳を介したプログラムの構成になっているので、私の質問にも的確に答えてくれるし、M氏と先生の丁々発止に渡る会話もタイミングを見ては部分的に訳してくれていた。
翻ってみると、海外に出て揉まれるのは、若いうちに経験した方が絶対にいいと確信した。
それも、10代の前半位がいいだろう。
M氏も言っていた。
自分のような苦労をしなくともショートカットする道があるのだから、出来るだけ若いうちにそうすべきだと。
今回はオブザーバーで私の次男も参加したが、M氏に言わせれば発音や言葉の使い方一つで相手の教養度がわかるので、米国で友人を作るならとことん英語をマスターしないと仲間に入れないとも言っていた。
次男はフィリピンで2年間英語漬けになっていたかのようだったが、M氏の話しを聞いてまだまだ低レベルだったのが直面的で、これからの指針としては素晴らしいきっかけになった。
もっともっと、たくさんの経験をして大きく羽ばたいてもらいたい。
M氏は明日よりアルゼンチンに向かいタンゴの世界大会に出場するため、サンフランから約20時間のフライトになる。
他のメンバーもニューヨークに入りそれぞれの目的を果たし、次男はフィリピンへ戻り、私は日本へ帰国する。
皆それぞれの目的に向かって旅立つ。
皆んなとは、9月下旬に天然村で集まる予定になり、再会が楽しみである。
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