社長ブログ2017.06.04
稼いでくれる仲間たち
この稼業に入って30年になる。
当時は、地上げ屋と呼ばれた時代だった。
隣地を次々に買収するため、現ナマをアタッシュケースに詰めて、ドスの効いた声でプレゼンテーションしていた。
お金に転ばない輩には脅したり、中にはトラックで突っ込んだりして事件にもなったりしていた。
そうして、不動産としての価値を高めて売り抜く商法が社会的に問題になった。
国土法という法律が導入され、売買金額はお上が定めるようになり、勝手に契約すると店仕舞いに追い込まれる事になる。
売り手と買い手が合意して契約をする前に国土法の申請をしなくてはならなかった。
これが1ヶ月位かかる場合も珍しくなかった。
その間に気が変わって解消になったり、お上の出した結論に満足しない売り手がいたり、バブル期の不動産業界は行き過ぎた感があった。
不動産を買って売る商売が容易に成り立つ時代だった。
何の力を持ち合わせていなくとも「さや」は抜けていた。
地価の上昇はまだまだ続くと思い込み、現地を見に行かずに契約する担当者もいた。
誰も彼も宴で盛り上がっていた。
それはサインでもある。
危険が忍び寄っているお知らせなのだ。
今、この感覚が否めない。
そろそろ、注意深く観察する時期になっているようだ。
不動産の勘所は地価に左右されない、キャッシュを生み出す力をいかに引き出せるか考え、プランし、交渉する事で生み出すキャッシュフローだろう。
地価が上がろうが下がろうが、さほど影響を受けない考え方が手元に幾らのキャッシュが残るか、これを外さなければ、どんな時代でも不動産を商いできるだろう。
イコムでは「稼いでくれる仲間たち」と考えている。
不動産をプランする事で、彼らが勝手に稼ぐ仕組みを構築している。
個性のある仲間があちこちにいる。
更にこれをネットワーク化して、ブランディングする事で品質と信頼の構造をしっかり創り上げ、データマイニングによるユーザーの傾向を分析する。
これは、次の仲間を作る大切なプロセスになる。
The 不動産屋から始まった物語が「稼いでくれる仲間たち」を更にブラッシュアップする次章に入った。
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