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社長ブログ2023.06.25

引き算

元社員のKから連絡があった。
お忙しい中、申し訳ありませんが久しぶりにお会いたいとの申し出だった。

Kは3年前に退職していて、父親が独立して居酒屋を経営する際にジョインしていた。
1年前に飲みに行った際は2店舗目を出店して、Kがそこの店長になっていた。
若手のスタッフと元気良く仕事をしていた印象があった。

それ以来となるが、Kは悩みを打ち明けて打開策を探っていた。
飲食店は光熱費に加えて原材料費の高騰で、原価が上がってしまい厳しい状況に追い込まれていた。
おまけに、若手スタッフも次々に辞めて行き人材不足にも拍車がかかっていた。

この先どうしたら良いか袋小路に入って出口が見つからない状態であった。

シンプルにひと言、今のやり方を捨てる事だと言った。
足し算ではなく引き算で、捨てたところに余白があり、そこへこれまでと違ったやり方を入れるのだ。

赤字続きの2店舗目を手仕舞いして、次の一手を講じるのである。
それも早ければ早いほど良いと伝えた。

Kは父親がその決断を渋っていると言うので、
難しいかも知れないと言っていたが、分岐点は間違いなく足し算ではなく引き算である。

それは決定的で、頑張って今のやり方を模索しながらジリ貧を続けていると、詰んで投了を迎えることになるだろう。

Kがどんな選択をするのか、次回会う時を楽しみにしている。

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