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社長ブログ2024.08.18

リズム

人通りのない青山通りを少し入ると、見たことのある男が空を見上げて立っていた。

後ろから近づいてみると、やはりファビアンだとわかって肩を叩くと、笑顔で振り向いてハグをした。

ファビアンは近くにあるタンゴスタジオのトレーナーで、休日にも関わらずレッスンをするために出勤途中だった。

彼はビルの屋上にある鳥のモニュメントをしばらく眺めていたようだ。
普段は見過ごしてしまうようなものだが、彼にとってはそれに目が留まるのだ。
観察をする間があるとも言えるし、リズムがあるとも捉える事が出来る。
いつも決まりきった視野で単調に歩いているのと比べると、そのタイミングによってリズムを変えたり、間を保つ余裕があったりすれば、景色も違って見えるし体験が異なってくる。

タンゴも同じ要素があって、音楽に合わせてリズムを刻んでステップする事が重要で、単調にステップしている人はビギナークラスである。

従って、ファビアンのような超プロ級ともなると、日常的にリズムに変化をもたらしているに違いない。
彼の純朴に見上げる姿を見てそれを感じた。

毎日続ける事は大切にしているが、ともすると無意識のうちに単調になり、自動的にやっている事がある。
しかし、本当に大切な事は毎日少し違いをつくって、より良くする工夫や変化を意識していく事が大切になると感じている。
単調になっている時に気づいて修正する、このプロセスがとても重要になってくる。

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