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社長ブログ2013.12.08

担任の先生

ラリー初日、スタート直後に携帯電話が鳴った。

私は誰か解らなかったが、スタートの興奮も手伝ってパッと出た。
何と次男の担任の先生だった。

先生はやや厳しい口調で、進路に関しての話をしたいとの事だった。
この時期は高校受験で、最終進路を決める先生と親子の三者面談のピークである。

次男は今年からほとんど登校しておらず、たまに学校に行くも続かないし、遅刻も当たり前になっていた。
当たり前の話しだが、学校を休んだり遅刻する場合は学校に連絡するのは常識だが、それが日常化すると、学校へ連絡もしなくなっていた。

電話で先生からその事を指摘された時には、私も返す言葉がなく動揺してしまった。
先生には面談も含めて、帰国したら連絡して学校に伺う話しをした。

そんな最中、既にレースは最高のテンションになっていた。
台湾市民の歓声に包まれながら、市街地からハイウェイに向かっていた。

私の頭は先生との面談と親としての対応を考えていた。
進路を決めるピークに私はラリーに来ていて、その件は全く頭の片隅にもなかった。
これは事実であり、欠席や遅刻の学校に連絡する事についても、不登校が日常化していたのを理由に意識していなかった。

私はラリーの興奮から、現実の問題にシフトしてしまっていた。
とにかく、帰国したら次男と話しをして、次に学校に行って先生には真摯に対応しようと決意して、ラリーを楽しむように自分に言い聞かせた。
しかし、初日は自分の親としての在り方を考えながら混沌としていた。
しかし、2日目には完全に吹っ切れていた。

赤坂中学校に行ったのは入学式以来だった。
担任の先生とはジョギングの最中にバッタリ会った事が何度かあったが、ゆっくり話をするのは家庭訪問以来だった。

私の意見を率直に申し上げた。
長い人生の中でここ一年や二年挫折したからといって取り返しが効かないことはないと思うので、この時期に高校の進路を明確にするより、進学することを今決めることを優先しないと言う意見を伝えた。

先生も同意してくれた。

次男には今後卒業するまで、欠席や遅刻する際は必ず自ら学校に連絡する事を言い聞かせた。
壁に当たると、その事から逃げる癖を自ら克服する以外に次の道に進んでも、同じ事が繰り返すだろう。これが、社会人になったら家庭を持つのは勿論、単身でも社会人としては難しいのは明らかである。

この親としての対応は賛否両論あるかとは思うが、私はこの方針を貫き通すつもりだ。
外部からの影響で動く人間より、自らの意思で動く、問題から逃げるのでなく、直面して悩み苦しむプロセスを体験する。

今回も次男には簡単に進学させるつもりはない。

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