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社長ブログ2014.03.16

出版業界

本の出版にあたり、幻冬舎さんから会食に招かれた。

丸ビル35階のイタリアンレストランに着いた。
約束の時間より少し早めに着いたので、予約名を店員さんに告げたところ、
幻冬舎さまで二席の予約が入っていると言われた。

私は先に席に着いて待ちながら考えていた。
きっと、幻冬舎御用達の店なのだろう。
出版を祝う席として、編集担当者と上司が一緒に同席する習わしになっているに違いないと。
本日も私と同じような立場の方が招かれているようである。

私としては、その心遣いは嬉しいし、本のタイトルから始まりコンテンツに至るまでは、
編集担当者のZ氏には度々無理な要求をしたり、実際に天然村に来て田植えを体験したりと、
出版までの苦労話しを上司を交えてシェア出来る良い機会でもある。

三人で食事をしている最中、突然Z氏の口から意外な言葉が発せられた。
今月末で退職すると言うのだ。

今回の書籍が間に合って本当に良かったと本人は言うが、いつ頃から決めていたのか伺った。
昨年の10月位には上司に相談していたらしい。

今までの彼の仕事ぶりからは、全くそのような気配も感じられなかったので正直驚いた。
天然村に来た時も皆で食事をして寝る時間になっても、パソコンと向かい合いながら仕事をしている姿を見かけた事もあった。
非常に熱心に仕事に取り組む方だった。
出版業界特有の長時間労働を目の当たりにして感心した一方で、期間や時間との関わり方が他の仕事に比べるとかなりタイトなスケジュールに大変な想いを抱いていた。

そんなZ氏は独立をして編集の仕事をするそうだ。
業界的にはヨコの繋がりで、仕事が出来る人は比較的順調にスタートできるようだ。

同席している上司の方も全く休みなく仕事をしていると言うのだ。
元旦から部下にメールを送ってくるようである。
何でそんなに仕事をするのかを聞いてみると、自然とそうなってしまうらしい。
40前半になる彼は書籍の出版に命をかけているかのようである。

今回の会食と同じような席を月に2回はやると言う。
やはり、場所はこのレストランでやるらしい。
メニューも同じらしいので、食べ慣れている感じがしている。
一人1万円位のコースだから、わりと使いやすいのだろう。

それにしても、出版業界とは締め切りに追われると言うが、仕事量そのものが、膨大になっている感は否めない。
仕事量をやり切る時期は大切だと思うが、365日休みなく仕事一徹人生というのは、あまりにもバランスを欠いていると思った。

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