社長ブログ2015.02.22
至福のひと時
habitation stayle
当社のタグラインである。
「複数の拠点を持って行き来するライフスタイル」という意味になる。
私自身もこれを実践している。
埼玉、東京、千葉に拠点を持ち、好きな時に行き来しながらライフスタイルを楽しんでいる。
一週間続けて同じ場に居る事はなく、好きな場へ好きな時に行ったり来たりしている。
昨日は天然村で醤油しぼりと味噌造り体験イベントが行われた。
東京から1時間20分の道のりで、館山道の鋸南保田インターを降りると、すでに辺りは春の時節を感じとれた。
菜の花をはじめ、水仙ロードと呼ばれているように水仙がお出迎えしてくれている。
8時過ぎに天然村に到着すると既に準備をしていた。
ゲストは来てなかったが、発酵の魔女K氏と醤油絞りの達人I氏は忙しく動いていた。
2人とも東京からの移住組で、それぞれの得意技を磨いて達人の域までになっているようだ。
K氏は酵母菌を使ってパンや味噌造りを得意としている。
今回は味噌造りのをレクチャーしてくれる。
天然村より更に山奥に住む女子アナ風な彼女は、外見からは想像できないライフスタイルをしている。ほぼ自給自足の生活のようだ。
ブロックを囲んだ中に薪を入れて火をおこし、そこへ大豆を入れた大鍋を置いて約5時間煮たてる。
一方、醤油の達人I氏は天然村で約1年熟成させた醤油の麹を絞り機で生醤油にする。
これが古来から伝わる方式で布の中に麹を入れてゆっくりと絞り出す。
そして、絞り出した生醤油を大鍋に移して薪で熱を加えて菌を消滅させる工程に移る。
88℃まで薪の量で調整する技はまさに達人の域である。
そこがMAXで、あとは薪をどかして自然に冷やす。
これが手間暇かけて1年間費やした手作り醤油の完成だ。
私も一から体験したが、朝来た時から花粉が飛び散る影響でくしゃみが止まらず、おまけに鼻水がダラダラとだらしなく流れてきて、ティッシュで鼻をかみすぎて鼻の下が赤くなる始末。
その様子を見ていた天然村スタッフの安斎が一冊の本を見せてくれた。
タイトルが1日1食主義というもの。
要するに現代人は過食による弊害で花粉症もその一種だと。
1日1食にすれば花粉症も治ると一刀両断である。
そんな彼女も自宅のサンルームで陽を浴びながら読書をしているのが至福のひと時だという。
K氏やI氏も同様にゆったり流れる時間の里山での暮らしを通じて、それぞれの至福のひと時を感じる場面があるのだろう。
私は東京は何でもお金で買える利便性の高い場であるし、醤油だって味噌だって本物のオーガニックな品がお金を出せば直ぐに手に入る。
しかし、場はどんなにお金を積んでも買えない。
そこへ行かないと、東京では体験出来ない自然の香りや野草、空気、人との触れ合いなどがある。
東京では味わえない至福のひと時がそこへ行けば体験出来る。
これがhabitation styleの真髄だろう。
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