社長ブログ2015.06.21
風呂敷
20年位前に言われた言葉が蘇った。
当時、先輩経営者の自宅におじゃました際、手ぶらだった事に将来もっと大きい人物になりたかったら、この程度の気遣いはマストだよ。
今でもハッキリと覚えているが、まるで実践に至っていない事に直面させられた。
最近色んな場面で近くお付き合いをさせていただいている方にM氏という人物がいる。
M氏は私に遠慮なくビシバシと本音を言ってくれる。
当たっているのだが、言われる方は一瞬頭にくるし自分を全否定されているようで、ちくしょうと言う気持ちも正直湧いてくる。
しかし、この年になりまた立場上言われる事のない私にとっては、大変ありがたいことである。
20年前に言われて以来、このテーマが新たに現れたのは非常に尊い事だと捉えている。
先日もM氏を訪ねる機会があり、そこにはいつも顔見知りのメンバーがいる。
私は例のごとく手ぶらでやってくると、M氏は世間話の合間から言った。
あなたは人に気を配る事をしなさ過ぎる、いい大人なんだから恥ずかしいと思いなさい。
昔はご挨拶で風呂敷に包んだ大切な贈り物を渡す習慣のことを話してくれた。
風呂敷は品物を包むものとして当たり前に存在していた。
それは、相手に対しての気遣いであり、配慮であって現代では風呂敷文化は希薄になっているが、その行為そのものは不変である。
従って、あなたは周りの人にそれをやる必要がある。
今この瞬間からやって御覧なさい!
小っ恥ずかしいやら、悔しいやら、様々な感情を持ちながら新宿伊勢丹まで歩いていた。
歩いている最中に20年前の事を思い出したり、当日参加してきた友人の10周年イベントに花も添えてやらなかった自分を恥じていた。
もはや気がつかないでは済まされない。
気づくようにしていく努力なり、土台を構築して行くしかないようだ。
よく気がつく、気遣いがある、気配り上手、配慮がある、この分野ではまったく素養がないことにあぐらをかいていたようだ。
本来、生まれ持った素養はあるかと思うが、本人の自覚と努力次第で何とかなるようだと感じられた。
我が家の15歳の娘は私より気がつくようだ。
それもサラッとこなす感じで、その辺は母親譲りのところだと思う。
こんな感じに自然に出来てしまう素養がある人もいるが、私のような者は気がつくまで自覚を高めると共に土台をしっかりと築きあげる必要がある。
それまでは、M氏に苦言を呈されながらも、感謝しつつサラッとかっこいい振る舞いができるようになりたい。
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