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社長ブログ2015.11.22

電車ライフ

最近は電車ライフを送っている。

以前から電車はよく利用していたが、免許停止となった今では唯一の移動手段となっている。
そして、最近は特異な場所として感じている。
密閉空間に色んな人が集まる場所であり、色々なドラマが繰り広げられている。

それは、まるでギスギスした社会の縮図のような空間である。
それを物語る体験を幾つか上げてみた。

朝のラッシュ時の銀座線に乗った時である。
混雑しているにもかかわらず、リュックを下ろさずにいる中年の男がいた。
当然に空間が狭くなるので、私は常識がない人だと思いつつも模様眺めをしていた。
すると、どんどん圧力がかかってきて金具のようなものが脇腹に当たって痛いのだ。
何とかこの場面を振り切ろうと思ったが、八方ふさがりで身動きが取れない、おまけに前の男に向かって金具が当たって痛いと叫ぼうにも声が出ない。
恥ずかしいやら、何と言っていいのやらで、痛みを伴いながら少し考えてみたが、言ったところで身動きが取れない状況では意味がない。自ら少しづつ体制をずらしながら回避する方が賢明だと思った。

山の手線では、女の子がどこにも掴まらずにスマホをいじっていた。
すると揺れでダダッーと後退してきて私の足の甲を踏みつけたのだ。
痛みはそれほどでもなかったが、誤りもせずにいる態度に腹が立った。

あとは、電車から降りようとすると、私を押しのけて我先にと空いている席めがけて突っ込んでくるおばさんには怒りよりも呆然と立ち尽くしてしまう。

まぁ、こんな具合に自分の事しか考えない人達や、無神経な輩がいっぱいでストレスを感じずにいられない空間だ。
また、ホームを行き交う人達は能面ビー玉のような表情で歩き、朝のジョギングで行き交う人達のプラス波動に比べると対極のマイナス波動を放っている。

だが、この空間と今後は共に過ごさなくてはならない。
上手に付き合うためにも、何か手立てはないものか。

一方で、利便性に焦点を当てると京浜東北線や山の手線、東京メトロは全てピーク時2分間隔で動く優れもの。
特に都心の地下鉄網は世界一を誇っている。
会社から自宅まで傘が不要だったりする。

しかし、最近は電車が止まる傾向が目立つ。
故障や事故が起きるとお手上げである。

ある日の朝だった。

大幅なダイヤの乱れでホームへの入場制限があり、構内は人でごった返していた。
これはもう無理だと思った私はタクシー乗り場へと向かった。

すると行列が出来ているので仕方なく並びながら考えていた。
このまま並んで時を待つか、バスも人でいっぱいだし、電車も当分動きそうにない。
あとは、タクシーを待つか歩くしかない。

タクシーもなかなか来ない。
歩く選択もありかと、ふと思った時である。
並んでいた人達が行き先をシェアしていた。
意外と目的地は一緒だった。
ターミナル駅に行くと選択肢が広がるので、見知らぬ人同士だか目的地が一緒ならば、並んで待っている時間が節約になるばかりか料金も割り勘で4分の1になる。

この結束力に関心した。
まるで311の災害時のように見知らぬ人同士が結束している姿を垣間見る気がした。
私も自然とそのコミニティに入っていた。

電車も止まる事の多くなってきた時代には、こんな光景は増えたのかも知れない。
何か場慣れした人達が集まっていたかのようである。

まだまだ続く電車ライフをどのように過ごしていくか。
本や新聞も読めるし、メールをチェック出来るし返信したり、企画を考えたりする有効な時間として効率的な面もあり、車では決して出来ない大変有意義な時間を過ごせる。

混雑時には、リュックを背負った人には近付かない、どこにも掴まらずにスマホをしている女の子は避けて、降りる時には突っ込んでくるおばさんをいなせばいい。

様々な体験を通じて対処法を進化させて行きたい。

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