社長ブログ2017.08.06
歌舞伎町の女王
朝目覚めると直ぐに起き上がる事が出来なかった。
昨夜の出来事をしばらく回想していた。
長女から友達とパパで飲みに行こうとLINEがあった。
友達は幼馴染で昔からよく家に遊びに来ていた。
今はすっかり大人になり、可愛さに少し色気のあるオーラをまとっていた。
以前、会社の帰りに飲みに行った際、今度キャバクラに連れて行って欲しいと娘から言われていた。
綺麗な女性を間近で見てみたいらしい。
西新宿の鳥茂で待ち合わせをして生ビール、ハイボールで乾杯した。
仕事の近況や昔話に3人で盛り上がりながら店を出た。
相変わらず、ここの生肉は格別のうまさだった。
キャバクラに行く前に行きつけのBARに寄った。
実力派のバーテンダーが創り出す空間、カクテルの芸術性を体験するために、世界中から外国人がやってくる凄腕の店である。
娘達もこの異空間には驚きの様子だった。
ちょっと場違いな面も否めなく、バーテンダーのK氏から援助交際と間違えられる始末。
娘のリクエストに答えて、歌舞伎町に行ってみたいキャバクラがあるというので入ってみた。
AKBや乃木坂と言ったアイドルグループの頂点を極めたような、トップアイドルキャバ嬢がいるらしく、一目見たいとの強い想いにほだされてしまった。
ご指名のトップアイドルが登場し、娘の隣に座ると感極まり、まるで有名女優に会ったかのような有り様。
この世界で名を馳せているキャバクラの女王は、愛想笑いを浮かべながらも、娘たちのリクエストに写真を撮ったり、LINEの交換に応じていた。
確かに超小顔で目が大きく、自信たっぷりの表情はカリスマ的な在り方、おまけにハーリーウィンストンの時計にアクセサリーを身に付ける姿は歌舞伎町女王そのものといった感じである。
ところで、どんなご関係ですか。
女王が娘に尋ねると、リアルパパなんです!
アンリアルなパパが普通になっている世界なのか、リアルパパと言った単語が妙に新鮮に響いていた。
リアルパパの組み合わせに彼女たちも呆気にとられているかのようだった。
珍しい組み合わせらしい。
盛り上がっている最中、娘が突然言い放った。
パパ今日はつまらない!
どう返していいやら、キャバクラに娘と娘の友人と一緒にきて、リアルパパとの紹介を受けて本来どの様に楽しんだら良いのか、一瞬考えてしまった。
しかし、耳をダンボにしてパパの話しを聞いている娘と一緒にキャバクラではじけるのは、かなり難易度が高いのかも知れない。
こちらとすれば、娘たちが楽しんでくれたらそれでよし、パパが率先して楽しむつもりは一緒に来た時点で違う次元にシフトしている。
その後、次のトップアイドルの店をいくつかはしごした。
そこでも同じ様な展開を繰り返し、トップアイドル嬢と共にシャンパンを空け、女子会のような雰囲気の中、リアルパパが混ざる展開に、もはやキャバクラに飲みにきている感はゼロ。
しかし、お会計はしっかり正規料金、もしかしたら女子優遇の料金体系をつくれば、娘のような憧れの存在に会いにくる女子も現れるかもしれない。
歌舞伎町の女王たちを思い出しながら、いつもの朝を迎えた。
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