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社長ブログ2013.03.08

一般的

あっちの世界から次男が帰ってきた。
1月6日に留置所入りしてから鑑別所に移され、ようやく3月6日に出所した。
3月6日には裁判所の審判があり、私と妻も審理に同席して以下のような
裁判長と私のやりとりがあった。

裁判長:「今回の事件をどう捉えていますか?」
  私:「本人にとって非常に貴重な体験になったと思います」
裁判長:「社会的に迷惑をかけた行為に対して親として何か注意を促したりしなかったのですか?」
  私:「特にしませんでした」
裁判長:「親としての責務をどう考えてますか?」
  私:「自分で体験して気づく、このプロセスが非常に大切だと思います」
    「なぜ事件を起こしたのか反省を促すのも大切だが、これからどうするかの方が
     大事だと思います」
裁判長:「家庭の考え方があると思うが」と前置きをした上で、今後は同じような過ちを繰り返さない
     ためにも、しっかりと指導してもらいたい。」
     自分の意思を貫いて言おうか、はいと返事をしようか迷っていた。少し間をおいて、
  私:「わかりました。」
これ以上、こじれると次男が今日出所できるか危ぶまれたので、
一般的な答えをする方が良いと判断した。

今回のやりとりで感じたことは、私は一般的ではないということだった。
一般的な人ならば、事件を起こした息子の親として、反省や後悔の弁を涙ながらに語り、
二度とこの様な事が起きないように親としての責任を果たして参ります。
こんな感じなのだろう。
しかし、私は口が裂けてもこんな事は言えない。
なぜなら、私は一般的ではないからだ。
但し、今後息子が今回の体験を次に生かせなかった場合、あるいは壁にぶつかり自分の想い通りに
ならない体験が訪れた時に、同じような行為を繰り返すようならば、私は電光石火の如く愛のムチを放つだろう。
だが、彼の表情や立ち振る舞いを観ていると次のフェーズにいるのが解る。

当日は祝いで焼き肉を家族で食べに行った。
彼は焼き肉を焼けていない間に、丼ぶり飯を一杯たいらげてしまった。
お米を口に含んだ瞬間、満面の笑みで「こんなに米が美味いなんて!」
これは入った人じゃないと解らないよ!私に向かって笑いながら言ったが、
残念ながら私は入ったことがないので解らない。

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