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社長ブログ2015.05.24

弟とナマズ

グランドハイアット東京で車の充電をしながら考えていた。
今日、千葉の茂原に行って帰るまでの距離と充電量を計算していた。
満タンなら往復しても全く支障はないが、時間がなかったので10分ほど充電して4分の3まで完了して出発した。

出口のバレースタッフに軽く会釈をしたが、何の応答もなかった。
恐らく、充電だけの利用だと料金が発生しないためか、無愛想な対応を受ける印象がしばしばある。
一方で、丸の内パレスホテルの場合はバレースタッフが充電を代行してくれる気の遣いようで、同じホテルでもこうも違うものかと感じてしまう。

六本木から中目黒で弟をピックアップして千葉へ向かった。

彼は恵比寿で鮨 早川を営む料理職人である。

私が今回、彼に依頼した事は、ナマズをはざいてもらうこと。

何故、ナマズなのか頼んだ時、彼は不思議に思ったらしい。
彼の中ではナマズなるものを食することはありえないと言っていた。

私は普通に食べるものと思っていた。
鰻屋ではナマズの天ぷらを食べたことがあった。
川魚料理では、鯉や鰻と一緒にナマズも登場する。

会社の開発中プロジェクトでアクアポニックスに取り組んでいるが、野菜と一緒に魚を育てるシステムで開発に成功したM氏とナマズの試食会をするために、料理人が必要になったのだ。

予め弟には料理道具を準備してもらった。
有次の包丁がキラリと光っていた。

天ぷらと蒲焼きのメニューで食べ比べてみたが、天ぷらが断然に美味かった。
ナマズの天ぷらがこんなにも美味しいものとは思わなかったと、全員口を揃えて言っていた。
特に皮つきの方が食感がよくて、皆んなに大好評だった。

弟は既成概念から想像もしなかった美味さに一人唸っていたほどだ。

身もすごくきれいで、イサキの刺身と間違うかのようだった。
小骨もまったくなく、調理の手間いらずで、慣れたら簡単にさばけるようだ。

これで、一つの目処がたった。
ナマズはつかえる。
次回は野菜とナマズの天丼でも作ってもらおうか。

弟は試食をしながら、5時から始まるサザンのコンサートを気にしていた。
東京ドームへ時間に間に合うには3時までに出発しなければならない。

私は彼のそわそわしている姿を横目にじっくりとM夫人の手料理を味わっていた。

その料理が抜群に美味かったので、そちらの方が優先順位が高くなっていたのだ。
あとは、少し意地悪したい気持ちになっていた。

そわそわしている姿を意識して見ていると、ちょっと面白いからだ。

さすがに時間が迫り、弟が私に合図をしてきた。
これ以上は意地悪の領域を超えてしまうので、手仕舞いにして帰る準備をした。

帰りの車中では、世間話に花が咲き楽しい一時を過ごした。

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