移動

しまった。。
引き返す気力が湧いてこない。

歩き疲れた末に地下鉄に乗ろうとしたら、10分以上の遅れが出ている。
待ち合わせの時間までギリギリに迫っていた。

人を待たせたくない性分なので、時間の10分前までには到着するようにしている。
しかし、地下鉄は深いため引き返すのに時間がかかってしまう。

既に1時間以上歩いていて、ヘトヘトだったので一度戻りかけたが、足が前に進まなかった。
地下鉄でも南北線や大江戸線は要注意だと感じた。
新しく出来た線は更に地下深いので、移動するだけでも相当な時間を要する。
おまけに三密になっていて、災害にも脆いため今後は乗らないと心に決めた。

カウンター越しに話しをしていると馴染みの女性が最近電動自転車を購入したようで、大変便利で助かっていると言っていた。
代々木上原にある「八」の常連で、彼女自身もその地に生まれ育ったれっきとした地元民であった。
渋谷や新宿に移動するのも、バスや地下鉄より早く目的地に到着する他、人と接触しないので感染リスクも軽減出来て、絶対におすすめだと周りの人達にシェアしていた。
価格も10-15万円くらいなので、原付よりは色んな意味で手間が掛らないのでいいかも知れない。

その話を思い出しながら、地下鉄のホームでダイヤの乱れにヤキモキしていた。
目的地まで到着したが、結局は歩いた方が早かった。
幸いにも相手も遅刻をしていて、こちらの方が一足先に着いたことに安堵した。

移動は歩きがベストだと感じた。

そこには何が見えないか?

魅了されていた。

臨場感溢れる映像に引き込まれるように、ドキドキ、ワクワクしながら無意識にに力を込めて見ていた。

鬼滅の刃(きめつめのやいば)こんなにも夢中になるアニメだとは思いもしなかった。

東京幻想、この作品集も素晴らしい本だった。

最近この2つを見て感じた。

「そこには何が見えないか?」

そこから入らずに到達しないのではなかろうか。

鬼滅の刃は天才的なシナリオで、日本が誇るアニメとしてはトップレイヤーに位置するのではないかと感じさせてくれる。
もはや、見えるものを描写するレベルになく、見えない何かをイマジネーションしている。

ワンピースのような次回どうなるのか、あるいは最終的な結末はどうなっているのか、そこへ踏み込もうとしても、常人ではけっして到達しないようになっているのだろう。

東京幻想もそれに類する作品だと感じる。
東京に何が起きたのか?
まさに、そこには何が見えないかを主体に構成されている素晴らしい作品だった。

芸術に限らず、ビジネスでも顧客の求めるものは絶えず変化し、決して顕在化しているものではない。
そこには何が見えないか、そこへ注意を払い独自のイマジネーションの世界をアウトプットしてみる。

最近、そこへアクセスしようと小説を書き始めた。
まったく違う世界へアプローチする事で、脱皮した後の自らの姿さえもイマジネーションしている。

ふわふわした感じが心地よい。

朝組

もうこんなに人来てるんだ!
早朝5:50に到着したが、既に練習場ではたくさんの人が集まっていた。

4:50に自宅を出発したので、起床時間をいつもと異なる設定にする必要が生じる。
毎朝のルーティンが2時間30分かかるので、起床時間を早めて2:20にセットした。
少々早くなるが、アーリータイムのプレーをするなら苦にならないのだ。

東京クラシッククラブのメンバーも朝組が多いようだ。
我々の組は6:30スタートだが、トップスタートは5:55であった。

日中は気温が30度近くなるので、早めにスタートすれば暑さが回避できる思惑もあった。
また、10:30までにはホールアウトできるので、時間を有効に使えることもあって、朝組が多い要因と言えるだろう。

前半を終えたのが8:35だったが、朝のプレーは実に爽快で気持ちがよく、これからの時期はやみつきになりそうである。
同伴者の方々も口を揃えて、最高に気持ちいい環境でプレーが出来たと絶賛してくれた。

もはや、コロナはいつのことやら、緊急事態宣言の最中にもかかわらず、東京クラシッククラブで過去最高の入場者数を記録するなど、すっかり局面は変わって、多くの人の意識は何事もなかったように振る舞っている。

昨日の雨の鬱憤を晴らすかのように、朝組の連中はホールアウト後も練習に励んでいた。
我々はのんびりテラスで早めのランチをした。

個人的には練習をしたかったが、ゲストの方をそのまま残して勝手な行動をするわけにもいかず、イメージを変換して気持ち良い風を感じながら、動物占いの話で盛り上がった。

ゆっくりランチを終えて帰宅すると13:30だった。
やはり、朝組はちょっぴり得をした気分になる。

天然村

久しぶりに天然村に入った。

この時期が植物の成長期のピークに入っているため、草刈りにやってきた。
8月中旬ごろまでは、2週間経つと刈った草も元の姿に戻っているため、2から3週間ごとのターンで繰り返す必要がある。

実は、ここに地域最大の課題が顕在化しているのだ。
地区の会長と話をする機会があった。
高齢化による草刈り作業が難航していて、作業量が年齢と共に減る傾向にあり、我々も5年まではもつかもしれないが、その先はまったく見通しが立たず困っている。

では、草刈りをしないとどうなるのか、それは環境整備を放棄した場所にはイノシシや鹿などの害獣が侵食してきて、農作物への被害が拡大することに繋がるのだ。
最近はアライグマの外来種が発見されるなど、まるで詰将棋のような状況になっている。

農薬を撒き散らすことで、作業は軽減されるが土壌に残留する事で農作物や環境に影響することを憂慮している。

それにより、農作物の保全だけではなく、生態系にも多大なる貢献をしているのだ。
天然村エリアは手付かずの自然がそのまま残されているので、数千万種類の生物が生息している。

夜明けに目が覚めると、外から大合唱が聞こえてくる。
それは、地球を感じるような、こんなにもたくさんの生物と共存していることを思い出すことができる。
自然の中で無数の鳥や虫などの鳴き声が心地よく身体に染み入るような感覚になる。エネルギーをチャージしてパワーが内側から湧いてくるように元気になる。

改めて、天然村の凄さを感じた。
草刈りで汗をかいたあとに心地よい風が気持ちよく、すっきりする気分になる。
まるで世間が騒然としているコロナの世界とは別次元にいるかのようである。
しかも、鴨川市はいまだに感染者ゼロである。

こんな心地よい場所で仕事をしたら効率も格段に上がるだろう。
若い社員たちが天然村で仕事をする姿が思い浮かぶ。

こんな素敵な場所でロハスな生活が出来る時代になっている。

鮨 早川

実の弟が鮨店を経営している。
職人歴も長くこだわりを持った鮨を握っている。

恵比寿の雑居ビルの5階に看板もない店を構えて7年が過ぎた。
富裕層や芸能人がお忍びでくる店として定着している。

鮨屋の大将といえば、難しそうで取っ付き難い印象を持つ人も少なくないだろう。
弟の場合は、おもてなしを心得ていることもあり、お客様からの人気が高い。
よく一緒にお客様とゴルフをする機会があるのだが、おしなべて彼の評価は高く、そもそも様々なお客様からゴルフに誘ってもらう事がそれを如実に物語っている。

そんな弟の店もコロナの影響で苦境に立っている。
最近は、営業時間も短縮され16:00-20:00になって、テイクアウトを始めている。
苦肉の策とは言え、改めて彼のプロフェッショナリズムを感じることができた。

テイクアウトの品を取りに行った際に、あちこちから注文が来ていてカウンターいっぱいに御重が並んでいた。
ちらし、握りがあり、5500円、6600円となっている。
コスパは良くないが、ネタのバリエーションが豊富で、重箱もこだわりのある上質なものを使っていた。

馴染みのお客様から次々に入る注文をさばきながら、彼と話をしていると、こんなにも魚に愛情を注いでいるのかと驚愕した。
魚の身体を丁寧に拭いてあげる時に思うそうである。
早くさばいてあげて、決していたむことのないようにと愛情を注いでいるのだ。

鮨職人としてのこだわりは外国人の評判も広がって、様々な国から来店が増えていた。

この苦境を乗り越え、世界が憧れる鮨文化を発信していってもらいたい。