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社長ブログ2011.08.05

日曜日の朝から私は実弟と共に天然村へ向かった。
彼は寿司職人である。広尾の寿司バーで握っているので、仕事が終わるのは朝になってしまう。ほとんど寝ていないのだが、私はそんな事はおかまい無しに車中で最近の店の状況や飲食関係の事で質問攻めにしていた。

彼は高校を卒業すると同時に寿司職人の見習いになった。それから約20年になる。包丁を持ち続けて築地に仕入れに行き食材を見極め調達する。新しいレシピの開発も同時に行い、スタッフのマネージメントもやりながら店を運営している。実に大変な仕事をしている様に思う。
但し、彼は雇われているのでリスクはほとんど無いのだ。実際に赤字経営が続いているがオーナーの趣味の域でやっているので普通の飲食店舗ならばとっくに店じまいしているところだろう。そう言う意味では経営の真の苦労は皆無である。
このオーナーは飲食店の他に美容室を経営したり投資ファンドを組んだりしていて本業の柱が幾つかあるので余裕があって商売が上手い人である。この寿司バーも外からは看板も無いので全く解らない。隠れ家的なオシャレに飲み食い出来るプライベート空間になっている。私も何度か誰でも知ってる芸能人に出くわした事がある。このようなオーナーのステータスでやっている店は極めて少ない。
しかし、彼も自分の店を持ちたい夢は昔からあるのだ。店舗を始めるには初期投資が結構かかる。おまけに今は成功する確率は極めて低い。従って一昔前のように技術を学び終えたから独立しようにも簡単には決断が出来なくなっている時代になった。

そんな話をしていると天然村に着いてしまった。ここで食事を提供する事についての意見をしてもらったが、彼曰くシンプルに土地の旬の食材を提供する事がベストで、あれこれ考えない方が良いと言う。全くその通りだと思った。天然村の土地で緑や美味しい空気の中で旬の食材を使ったシンプルな料理を食べる事が何より喜ばれると思った。
弟に来てもらえて良かった。

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