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社長ブログ2011.12.19

企業文化

先週N証券の新人営業マンから購入した新規上場株は予想を大きく下回り初日は公募割れとなった。
私は彼から説明を受けていた予想の数値とは大きなギャップがあったので気持ちを切り替えて損切りを決めていた。
当初から利益が出ても損失だったにしても初日に売りを決め込んでいたのだが、彼と連絡が途絶えた。
3時間近く連絡が取れず翌日に持ち越しとなってしまった。

ようやく彼から連絡が入り事情を聞くと、私に連絡したけど繋がらなかったと言う。
何と言う言い訳をするのかと、私はがっかりし彼に失望した。
彼の立場からすれば絶対に儲かるからという勧誘をしたのもあるので、連絡が取り難い気持ちもあったのだろう。

しかし、連絡もしてないのに誠意のかけらもない言い分に、2年間積み重ねた信用が吹き飛んだ。

何の為に仕事をしているのだろうか。

恐らく企業文化にあるのだと思った。
上からの命令には絶対に背けない、ごもっとも文化が全体にきっちりと浸透しているのだろう。
新規上場株の申し込み割り当てが営業マンのノルマになっていて、とにかく期日までにさばかないとならない事情があったに違いない。
要するにお客さんの事よりも、自分たちの割り当てを如何に消化するかしか考えていないのだ。
もしかしたら、連絡しても繋がらなかったと言うのも会社のマニュアルかも知れない。
証券会社も所詮はこんなものなのだろう。
こんな企業文化の中で仕事をする意味をどうやって見出して行けば良いのか…彼らはその事すら封印しながら仕事をしているのだろう。

何の為に仕事をしているのか。

それは、お客様に何を提供する事で用事を足すのか。
喜んでもらえるのか、満足してもらえるのか、それらを突き詰めるフローが大切な事で企業のご都合主義で商売をやって行けば消滅しか道はない。
恐らくこの企業はもう直ぐお迎えが来るに違いない。

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