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社長ブログ2012.02.24

郷土料理

新規事業の打ち合わせで徳島県鳴門まで出張してきた。
特産物の鳴門金時いもは、全国的に有名ブランドになっている。
土産店に立ち寄って見たら地元の若い女性が箱ごと買っていた。
地元価格でも決して安くないで驚いたが、どうやら人気の品は本物だった。
ついでにワカメも絶品とのお勧めもあって試食してみたら、あんなに歯ごたえある美味しいワカメはありえなかった。
鮮度が良いのでここでしか味わう事が出来ないのだ。

宿泊先はあえて民宿にした。
お目当ては郷土料理なので気のきいたホテルよりも、ここでしか食べられない料理を期待しての選択だった。
正に期待に答えてくれたトップバッターがワカメのしゃぶしゃぶだった。

知らなかった。
こんなにワカメが美味しいなんて。
千葉の鴨川の漁師町に住んでいた時でさえ、こんなものは無かった。
とりたて鮮度抜群ワカメをしゃぶしゃぶにして食す。
思い出しただけでもニヤリとしてしまう。

続いて鯛しゃぶ。
これも絶品で大好評だった。
甘味の含んだ鮮度抜群の刺身をさらっと湯につけ食べる感じは衝撃的だった。
続いて生牡蠣、牡蠣フライが登場して、あともうひと品位の腹具合になったと思ったら鯛の蒸し鍋が出てきた。
初めての料理だったが魚を蒸すとこんなにも身が柔らかくなり、味が凝縮されるものだと思った。
ボリュームもあるので満腹感の時にまさかと思ったが、牡蠣の蒸し焼きが大皿いっぱいに盛られて運ばれてきた時には呆気に取られてしまった。
何なのだこの民宿はと…一体宿泊料金はどの位なのかと心配になったほどである。

感動の郷土料理を楽しませてくれた民宿も私達だけだった。
果たして経営が成り立つのか心配になる程、持続して欲しい民宿だった。
お代は絞めて一人9000円。
驚きの破格値だった。

仕事の打ち合わせも上手く運び、帰り際に徳島ラーメンが食べたいという事になった。
あまり期待はしてなかったが、予想に反して独特の風味があり癖になる味わいに感動した。
東京になぜ徳島ラーメンが無いのか不思議な位だ。
もしかしたら、あるのに知らないだけかも知れないが、そうだとしたらもったいない。

ここでしか食べられない。
正にこれが郷土料理なのだろう。

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