社長ブログ2014.02.02
息子の進路
東京都教育相談センターに次男と共に行ってきた。
ここは主に不登校の学生を対象に進路相談する施設である。
ある方に紹介され、事前にメールのやり取りをして、電話でも何度か問い合わせをしていた。
担当の方の説明では、東京都ではチャレンジスクールがあると言う。
自分のスタイルに合わせて、三部制になっている。
午前の部、午後の部、夕方から夜の部、それぞれ、4時間の授業で3年で卒業する。
通常の定時制と異なるのは、一年短い期間で高校卒業資格が得られる点である。
また、試験もなく、調書での対象も外れている。
作文と面接での入試になる。
典型的な不登校児対象の制度である。
しかし、私は疑問であった。
何の意味があってチャレンジスクールがあるのか、理解出来なかった。
本来、チャレンジであれば、授業を濃密にするか、何か目標に向かって前進する姿勢が感じられる場合は価値があると思うが、ただ単に高校卒業資格だけを有する為のチャレンジスクールならば、三年間を無駄にするだけだと感じてしまう。
一方で、次男は不登校の為、普通高校は調書で落とされてしまう。
残された道はチャレンジスクールか定時制、通信教育のいづれかである。
当日、本人の口から思ってもない言葉が発せられた。
俺、ジャニーズに入ると。
一瞬あっけに取られたが、全く可能性はゼロではないかと…
しかし、なぜジャニーズなのかと問うと金持ちになりたいとの事。
私は更に驚愕してしまった。
私はその夜に次男と話しをした。
お前が金持ちに成りたいなら、チャレンジスクールのような中途半端な事はするな。
また、ジャニーズで成功するならまだしも、金持ちになりたいなら、成功の確率は著しく低くなるぞと。
お前は海外に行って生きた勉強をして来いと言った。
今年卒業と同時に旅立ち五年間は帰ってくるなと。
どっちがいいか、良く考えてみろと促した。
すると、彼は海外に行くと言った。
私は早速、道筋を彼に示した。
15歳で学生でない彼の場合は海外でのVISAを取るのが難しい。
ワーキングホリデーのVISA取得は18歳以上となる。
海外で英語が話せないと生活が困難になる。
そこで、対象地はフィリピンになった。
半年間、語学スクールに住み込みで英語漬けになり、そこからは自分で道を切り開いて、
5年経ったら帰って来いと。
お金はスクール代金を含んで100万円、あとは自分で稼ぐ算段を考えろと。
それまでは一切援助はなし、帰国は許されないという、少々乱暴なプランだが、彼にとってはベストなものだと思う。
一般的な常識だと、考えられないと思うが、国内でチンタラ過ごすより、海外に打って出る方が、人生体験で大切だと判断し、彼も納得したのだった。
五年後どんな男になって帰ってくるのか、あるいは現地で沈んでしまうのか、彼の潜在能力を見込んでの腹である。
妻は完全に理解不能であるが…
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