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社長ブログ2016.04.03

パリプロジェクト

パリを舞台にビジネスをしている2人と会食するため、ランチをセットした。
「マダムトキ」代官山でクラッシックフレンチ創業38年の老舗だ。
日曜日ともあって店は賑わっていた。

I氏は自身のブランドを立ち上げたショップをパリで発信している。
F氏は日本の伝統工芸を売りにしたプロジェクトを展開している。
両者がパリを舞台にしている共通項から、2人を引き合わせると同時に数年前から検討していたプロジェクトのブレストをする機会として場を設けた。

ここの名物はバターとスイーツだ。
独自の製法でつくるバターは濃厚でどんなパンでもしっくりくる。
大きなタワー型に盛り付けたバターが目を引く。
スイーツは8種類くらいをテーブルに乗せてくれその中から選べる。
まさに女性御用達と言わせる演出だ。
特にプリンとチョコのムースは絶品だ。
もちろん、フレンチ料理も美味しく盛り付けにもセンスを感じる。

料理を食べながら互いにパリでの話しに花が咲いた。
しかし、話の盛り上がりモードでタイミングよく料理が運ばれてくる。
スタッフの方が丁寧に更へ盛り付けた食材と味付けを説明してくれる。
当然、話が一旦遮断される。
このサイクルを何度か繰り返す時に思った。
微妙に会話のリズムが崩れる。
私はいちいち説明しなくとも良いと感じだ。
コースのメニューが予めテーブルに置いてあるからだ。

そんな事を思いながらパリの話をしている中で、今パリの旬は何かと言う話題になった。
それは、日本人シェフだと言う。
日本食ではなく、日本人シェフが料理する店が流行っているらしい。
もちろん、寿司やラーメンの定番もそうだが、日本人シェフが独自で創作したフレンチやイタリアンだったりが予約が取れないそうだ。
本丸に乗り込み、本場の料理で地元に愛される店として普通に存在している。
日本人シェフがなぜ本丸に乗り込んで勝てるのか。
私は不思議に思ったが、I氏曰く日本人のきめ細かさが世界で通用する要素だと断言する。

確かにそうだ、日本食で培ったDNAはじっくり素材を活かす料理法として、類い稀な職人芸を発揮するのだろう。

パリのうどん屋が毎日長蛇の列をなしていると聞いた。
それは、日本人が料理している店で、アジア人が料理している他店とは評価がまったく異なるそうだ。
普通のうどんで1800円と言うから日本の5倍近い価格になる。
パリの人々に評価を勝ち取れる実力ある日本人の料理人は大いにチャレンジするべきだと思う。
これが、数年前から検討していたプロジェクトだ。
日本人の料理人がチャレンジする場をパリで提供する。
いきなりパリで店を持つにはハードルが高い。
それは、現地のネットワークは勿論、初期コストや法律だったりする。

それらを整備して、お試し店舗として例えば半年間トライしてみる。
試験的に出店し、マーケティングを兼ねた準備が出来る場としては、日本人シェフからすればニーズが少なくないだろうと思う。

日本人シェフ御用達のお試し店舗をパリで提供する。
代官山マダムトキの会食でプロジェクトが具現化した。

スタートは6月にI氏とパリに行き物件を探す事になった。
ついでに天然村と姉妹村の関係を築く可能を探る旅にもなった。

イコムは、いよいよパリを舞台に活躍する人材を採用する時代に入った。

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