社長ブログ2020.09.27
弱気相場
馴染みのスタイリストN氏がつぶやいた。
うちのビルのテナントがごそっと退去するんです。
青山通り沿いの商業ビルで飲食店、アパレル、美容室などが入居している大型の施設である。
表参道駅から徒歩5分の立地になる。
1階のテナントが賃料150万円を100万円に交渉したが、折り合わなかったために退去を決めた。
しばらくしてオーナー側より110万円で譲歩してきたが、時すでに遅く経営陣が移転を判断した後であった。
また、その他の飲食店舗も詳細はわからないが交渉決裂で出ていくそうである。
まさに、都心ビルオーナーは冬の時代に入った。
N氏の大手サロンも前年比80%の売上で採用も極端に減らしたそうだ。
1時間かけて都心まで髪を切りにきていた多くの人は、地元の美容院に行くようになっているようだ。
そのため、地域密着営業しているサロンは前年比プラスに転じていると言う。
家賃も3割近くの下げ交渉が入っていて、今はオーナーが強気に出ているところは空きが目立っている。
こんないい場所に空いているのかと、驚くような立地の店舗が目につくようになった。
これからは完全に弱気相場になるのは間違いない。
今は強気のオーナーでもあとで泣きを見るだろう。
都心の店舗賃料は20-30%は下がると見ている。
弱気と強気が交錯している状態から、一気に弱気相場に転じると、そのあたりまでいくだろう。
一方で首都圏の好立地店舗はそこまで弱気相場になる感じではなさそうである。
しかし、タイミングを間違うと飲食店舗ビルオーナーは苦戦を強いられるだろう。
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