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社長ブログ2014.12.28

終わりの始まり

終わりの始まり。

よくカップルを例えて表現する言葉だ。

破局に向かって進み始めた時のことである。

2014年を翻ってみると、政治や金融は顕著にその傾向を読み取れる場面があった。
また、経済にしても劇的に進化するテクノロジーは既存の仕組みを破壊し始めた一方で、大量生産による不特定多数へのお客様に販売することも、もはや破局シナリオの潮流にのっている。

やはり、特定少数または、特定多数のお客様に対してクオリティを高めていく企業以外は終わりの始まりのように思える。

当社でも特定多数、特定少数への商品のラインナップを揃えているが、これらをアップデートする事が急務になっている。
既に賞味期限切れになっている商品やサービスもあるからだ。
アップデートするサイクルは益々短期的になっていくだろう。

スマホ市場ではアプリがアップデートするスピードは言わずもがなである。

まわりを見てみても、セブンイレブンのコーヒーなども私は毎日のように買っているが、あの仕組みで始めてから一年でアップデートしているし、今度はドーナツを商品化したり、ATMや宅急便などのコンテンツも充実させながら、常にアップデートしている。

それは、あらゆる業界に於いて言えるだろう。

一方で、全くアップデートしていないからこそ価値を見出す商品もある。
これは特定少数のお客を対象にしている。
クラッシックカーなどは典型的で、供給も当然少ないマーケットなので、希少価値として特定の少数に限られるが、ここまでの領域になると、もはや変化とは全く無縁な存在としてあり続けるだろう。

また、飲食店などはナショナルチェーンやファーストフード店などを除く、個人店は秘伝のダシやタレなど一種独特の伝統文化があって、それはそれで非常に大切な個性で、特定少数のお客を魅了しているのだ。

私は中華料理が好物なのだが、ホテルの中にあるような高級素材を用いた店よりも、コスパを重視する方なので、個人レベルの中華料理店を見つけて食べに行く。
そして、よく調理場を観察している。
強火の中華鍋に数種類のスパイスを独特の感覚でお玉から投じられ、スープ鍋からスープをしゃくり出して具材と混ぜる鍋さばきを見るのがとてつもなく大好きなのだ。
ある時、あまりに私が注目しているので、此れ見よがしに鍋さばきを大げさにやっていた時は、料理人冥利に尽きると思ったに違いない。

私も一度調理場であのように振舞ってみたいと思うことすらある。

繁盛している店は非常にコスパが高い。
また、アップデートとは無縁な昔から変わらないメニューで、その味に根強い私のようなファンが特定少数控えているのだ。

しかし、特定多数を対象に事業展開するとなれば、アップデートは必須でお客を飽きさせないばかりか、クオリティを追求した商品やサービスを提供する以外に終わりの始まりの破局シナリオから脱する方法はないと見るべきである。

2015年の最大のテーマになる。

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