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社長ブログ2015.11.29

地産地消

百姓というのはどこからきた言葉か知っていますか?
私が師と仰ぐ方がおっしゃるので、よくわかりませんと答えた。

それは、古来農業を生業とする者は100種類の農産物を収穫していたことから、百姓と呼ばれるようになったとのこと。
もちろん、一度にたくさんの品種を生産するのではなく、四季を通してその時節に合った野菜なりを収穫する。
それは、自給自足から始まり豊富に取れた時にはご近所にお配りしていた。
地産地消と言われるまでもなく、それがごく当たり前の時代だった頃の話である。

今のように大量に生産して各地に運ばれるようになってからは、出来るだけ品種を絞り大規模な農場で生産されるようになった。
出来るだけたくさんの野菜を作るには、農薬は欠かせないばかりか、都市部に運ばれる仕組みになっているので、コストもかかるし鮮度も落ちる。

そして、それが更に大規模化しているのが企業の農業参入である。
大量生産、大量販売の仕組みによるもので、都市部に運ばれた大量の野菜たちが売り場に並んでいる。

最近、ある大手スーパーでジャガイモを買った。
天然村のキッチンで私がちょっとした料理を振る舞うため、天然村の手作りのジャガイモと比べてみたら、包丁の入り具合がまったく違っていた。
スーパーのものが硬いのに比べて天然村のものは柔らかな感触だった。
そして、大量に生産したものはどこか無機質な印象を受ける。

天然村で百姓の意味を教えていただいて依頼、次に必要とされる事が地産地消にあるのか思考を巡らせていた。
逆視点からの発想だと確かに地産地消になる。
特定少数あるいは、特定多数の消費者へ向けた農業の在り方が、古来からの百姓という由来に重なると思った。

ここから発想したサービスを天然村から発信する。
アクアポニックスの商用システムを来年の4月から稼働させ、生産から消費までの一気通貫としての仕組みを作り上げる。
詳細はまだ言えないが、確実に新しい価値を創造出来ると思う。

天然村×アクアポニックス×地域

この取り組みに心踊り、ワクワクしている。

全国の地方から日本を元気にする。

ヴィジョンを具体的にアクションするステージに入った。

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