社長ブログ2015.12.13
娘の受験
先月から高校の学校説明会に出かけている。
中学2年生の期間は不登校だった娘も3年になってから復帰して通学するようになった。
しかし、受験生には1年間のブランクは様々なハンデとなっている。
欠席日数の上限を設けている学校も多くあり、説明会が終わった後の個別相談では、現実の厳しさを思い知らされている。
色々回った感じで、私の戦略は固まっていた。
私立高校の単願に絞る。そして、選択した科目に時間を集中して勉強する。
確率論から導いた結果である。
だか、これは高校に進学するマストな戦略であり、まったく違う世界の選択もありだと確信している。
予め決められたカリュクラムにより、金太郎飴の如く同じような教育がベストだとは思っていないからだ。
現実に次男は15歳から単身フィリピンへ行き、英会話スクールのインターンで働き学んでいる。
英会話は勿論のことだが、それよりもまったく違う世界での体験こそが、これからの彼の人生にどんなにプラスになるか計り知れないものがあるからで、日本で普通に何気なく高校生活を送っている同年代とは圧倒的な差になっていることだろう。
彼は3年間が終了したらアメリカの大学に進学する計画をしている。
まぁ、これをそのまま娘が同じような道に行くかと言えば、次男とは性格が間逆なためにないだろうが、個人的にはぜんぜんありだと思っている。
無難な道が一番嫌いだからだ。
多数の行く道とは違う選択をしてもらいたいと願っているので、娘の受験もまったく同じように考えていたが、本人は至って普通の道に進みたく高校に行きたい気持ちが強い。
そのため私の戦略が確率論からベストだと思い込んでいた。
本人はお姉ちゃんと同じ県立高校を第一志望校にあげている。
しかし、私的には内申書の影響が大きい県立高校は外した方が良いとしていた。
話し合った結果、本人の希望が強く県立高校の学校説明会へ出向くことになった。
すると、不登校枠という制度があることをを知った。
それは、不登校生の履歴を持つ生徒を対象にしたものだった。
これを知る事で戦略が大きく変わることになる。
しかし、なぜ中学校ではその説明がなかったのか、それが腑に落ちなかった。
なぜなら、知っているのと知らないのとでは戦略が大きく変わってくるからだ。
手続きをするには、願書を出す時に不登校の事実を証明する書類を提出すれば、この不登校枠が使えるのだ。
それは、中学校の校長より不登校を証明する書類を受理する必要がある。
私はこれで娘の第一志望校はほぼ間違いなくいけると踏んだ。
そして、最悪のケースを想定した。
万一、学校側が出さなかった場合に備えるため、弁護士に予め確認すると同時に教育委員会にも連絡する必要を感じていた。
それは、私の腑に落ちない要因からの発想だった。
教育委員会に電話で確認をした。
不登校枠があるのを中学校側が予め説明しないのはおかしいのではないかと。
すると、電話を対応してくれた年配の男性は非常に丁寧に答えてくれた。
彼は教育者の道が長く最後は校長を経て今に至ったという。
私の怒りのこもった言葉を包み込み、最後は私の思い違いだった。
不登校枠とは内申書を大目に見る制度で、あくまで欠席日数を考慮するもの。
成績まで優遇する制度ではないこと。
学校側はそれを知っているため、あえて不登校枠に触れないまでも、成績を合格ラインにすることの重要性を説いてるだけであると。
いかに胆略的な発想から生まれた行動であるかを恥じた。
そこにはある偏った考えがある事に行き着く。
末っ子ということもあり、溺愛するあまり大事なことが抜け落ちていた事だろう。
彼女の事になると短略的な発想になり、本人の為にならない行動がしばしばあった。
今回の場面もそれが如実に出てしまった。
受験の本戦まであと2ヶ月、これからは本人の努力により道が開けるだろう。
それまでは見守るしかない。
ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。