社長ブログ2009.06.08
プロボクシング
今年1月以来のボクシング観戦に行ってきた。元従業員の試合観戦が目的であったが、他の試合でも大変感動する事が出来た。彼はプロボクサーの新人王を獲得した後の最初の試合でKO負けを喫している。私は今日の試合にもし敗れることがあれば引退して他の道を歩んだ方が良いと思っていた。数日前に彼に会ったときも遠まわしに伝えたが彼も意識しているようだった。
試合はあっけなく終了しKO負けだった。私は観戦しながらどこかで思いっきり負けてこの世界から転進するきっかけになれば良いと思っていた。明らかに実力の差が見えた試合だった。
彼は23歳だがプロで成功するには日本タイトルでは駄目で世界ランカーにならないと収入面でも潤う事が出来ないのがこの世界のようだ。
そんな世界で活躍する連中は何十戦と試合を重ねても無敗なのだ。40勝0敗と40勝0敗1分けが試合をするようなレベルまで行かないと未来が描けないのだ。勿論、例外はあると思うが確立論からするとそうなるのだ。見切りをすることで第二の人生の展望が開け可能性を感じるのか、ボクシングで夢を追いズルズルいくのか。非常に難しい決断になると思うがプロスポーツで成功するのは本当に大変なのだ。
この日のメーンである日本タイトルマッチでは32歳のチャンピオン初防衛戦に対してギラギラした若手の挑戦者とが激突した。前半は若手のスピードあるパンチがチャンピオンの顔面を捉える場面がしばしばあり非常に有利に試合を進めていた。打ち合いになりチャンピオンがノックアウトされるかと思った。
その後もチャンピオンは粘り強く戦い抜き最後には打ち合いを制して初防衛戦を勝利で飾ったのだ。
これを見て私は感動した。若手のガッツにチャンピオンが劣勢ながらも粘り強く諦めずに戦い最後はKOで倒したのだ。技術や力、スタミナでは補えない勝利に対する執念なようなものが最後には決め手となる感じがした。試合観戦の途中に元従業員の彼からお礼の電話をもらった。いい試合を見せられなくて残念だと。彼と話をしようとしたが既に会場からは姿を消していた・・・
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