社長ブログ2015.08.23
赤切符
浜松町からモノレールで2つ目の駅は初めて降りる大井競馬場駅だった。
地図で見ると品川から結構時間がかかると思っていたが、品川駅から京浜急行を利用するよりもかなり早いようだ。
歩いて向かった先は警視庁交通機動隊の部署だった。
先日自宅に届いた速度違反のための出頭要請のハガキが始まりだった。
オービスによる認識のため、本人確認をして処分の手続きに進むのだろうと思っていた。
そこは、人気のない冷たい雰囲気だった。
周辺の環境も倉庫が立ち並び、人通りはほとんどなかった。
一階に受付の電話があったので、違反担当に連絡するとわざわざ一階までお出迎えに来てくれた。
私の心中は意外と平静を保っていた。
取越苦労が一番の毒と知っているので、成るように成るとしかならないと認識していた。
2階の取調室みたいなところに案内された。
書類を見た瞬間、速度表示が130キロになっていたので安堵した。
30キロオーバーで済んだ、講習を受ければ1日で終わると。
しかし、次の瞬間に動揺を隠し切れなかった。
何と法定速度が60キロになっているではないか!
高速道路で60?、そんなバカなと思ったが、標識は確認しましたか?という警官の問いに私の思考はもはや何キロオーバーになるかの計算をしていた。
70キロオーバーだった。
いったいどんな処分が待っているのだろうか。
それと同時に車を運転しないシュミレートをしていた。
電車の移動で事足りるなと認識出来たおかげで、余計な心配をしなくて済む心持ちになっていた。
警官から当時の状況を質問されて答えて書類が仕上がった。
非常に親切丁寧に対応してもらった。
意外に思ったが、気分は悪くないので気に止めることはしなかった。
この時点では処分の御達しはなかったのだ。
赤切符を切って本人が罪を認める作業に留まる時間だったのだ。
仮に知らぬ存ぜぬと言い張っても、オービスの精度にはとても太刀打ち出来ない。
顔は鮮明に写っているし、車のナンバーから車種までくっきりと解る。
もはや、これで私ではありませんとは言える状況にはまったくないのである。
私は何の躊躇いもなくサインをした。
あとは、成るようにしか成らないと思っていたので、淡々と署名している自分であった。
後日、銀糸町にある交通費機動隊に行き処分の言い渡しがあるそうだ。
おそらく、90日の免許停止処分が下されるだろう。
講習を受けて一ヶ月半は運転は出来なくなるだろう。
罰金も10万円近くなるだろう。
これからは、車を運転しない覚悟も出来ている。
元々、車に興味もないし、運転はどちらかと言うと嫌いな方なので、ちょうど良いきっかけになった気がする。
もし、運転再開となった場合はオービスに挨拶をしたい。
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