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社長ブログカテゴリー記事の一覧です

訪日ブーム

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上野アメ横は活況を呈していた。

何十年ぶりに訪れたきっかけは、以前友人から紹介された韓国のエンジニアA氏が日本に来る事になりリクエストに応えた格好になった。

本当に久しぶりだったので、雰囲気は変わってなかったが、改めて気付いたことや、新しい発見があった。

まず魚屋の店員がアメリカ人で、満面の笑みを浮かべ流暢な日本語で親しげに語りかけてきたので思わずのけぞってしまい、そのノリについて行けなかった。
ケバブの店も幾つかあり、売り手も外国人なら買い手も外国人という、昔とは違う景色は結構新鮮に感じた。

A氏もこの賑わいに混ざりながらもキョロキョロと色んな店を探索していた。
特に侍傘なるものが目を引いて買っていた。
刀の柄を傘の取っ手に使ったもので、私のお腹を突き刺す真似をして遊んでいた。ブランドの靴やバックもあちこちで安く売っているので、イミテーションかと聞かれるくらい国の文化の違いを感じた。

また、干し貝柱があちこちの店先に並んでいたが、あんなに高価なものとは知らなかった。
ひと袋で3000円位するのでびっくりした。
A氏は2袋買うと一つ開けて歩きながら食べていた。

すると、築地銀ダコの店に入り、たこ焼きとクロたい焼きをすごい勢いで食べていた。
品質も韓国とは一味違うようである。

御徒町から秋葉原に歩く途中でB級グルメで優良店が集まったエリアがあった。
すると、それを見たA氏は急ぎ足で勝浦担々麺のブースに向かっていた。

まぁ、よく間食する男だと思った私は一切間食が嫌いなので、半ば呆れて見ていた。
甘いものが好きだと聞いていたので、この際もっと食わせてやろうと意地悪な魂胆が芽生えてしまった。
これも私の悪い癖である。
どら焼きの店を見つけるとわざと食べるか聞いてみた。
すると並び始めてショーケースをじっと見つめていたので笑ってしまった。

こうなったらと思い、カレーの店や弁当の店に連れて行き、これもあれも美味いから食ってみるかと追い打ちをかけた。
すると薄笑いを浮かべ、もうここはいいから秋葉原に行きたいと言う。

彼はライフルや拳銃の玩具のコレクションが趣味らしい。
歩きながらメイドカフェの女の子を見るや驚きの表情、おまけにカードがギッシリと詰まった店ではじっくり見る場面もあり、こいつはオタクかも知れないとその時思った。

私も初めて見る光景に引いてしまった。
オタクの村とはよく言ったもので、秋葉原の一部のエリアはオタクでごった返していた。
見る男性みんながオタクと化していた。

ずいぶん歩いたのでA氏もだんだん無口になってきた。
冗談で築地市場でも見学して、少し鮨でもつまんで帰りますかと聞いたら、ニッコリ笑って行きましょうと返された。

どこまで食うやつかと思うも、すしざんまいに入り注文する際に生魚は食べられない事が発覚。仕方がないので、炙りものや天ぷらを注文した。

店を出て直ぐの場所でマグロの焼き串が売っていたのを見ると早速並び始めていた。
ここは外国人がいっぱいで人気のスポットらしい。

最近の訪日ブームを間近でみることで、改めて日本の文化に触れる外国人を感じる事が出来た。
外国人がよく行く、浅草や銀座、上野から秋葉原のエリアはそれを受け入れる側の店の日本人スタッフもさばき方が手慣れている印象があった。

これから益々増える感がある訪日ブームはどこまで広がるか楽しみだ。

RALLY NIPPON in四国

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昨年に引き続きのエントリーとなった。
ギリギリまで出場するか迷ったが、参加する事の意義を優先して京都入りした。

躊躇した要因は交通違反による行政処分にあった。
今年6月末に高速道路でオービスに映り、70キロオーバーのスピード違反で点数が一気に12点を加算されていた。
実際の行政処分は通知がなかなか来なかったが、レース出場直前に通知が届いた。
11月10日に免許証を持参のうえ出頭するよう記されていた。

それまでは、運転しても全く問題ないのだが、駄目押しともなる出来事が起こったのだ。
何と、レース前日にまたもやスピード違反で捕まってしまったのだ。
まったく普通に運転していたので、いきなり警官が旗を振って止められた時には何が起こったのかさっぱり理解出来なかった。
窓を開けてみると、スピード違反の取締りをやっていて、あなたの運転していた速度が超過しましたと言っている。
はぁ、の世界である。
そして、警官は畳み掛けるように言った。
30キロ規制の道路で53キロで走行したため、23キロオーバーになります。

開き直った私は警官に聞いた。
ところで何点引かれるんですかと。
すると2点ですね、とさらっと言った。

私の頭は既に計算が済んでいて、RALLY NIPPONに参加するリスクを考えていた。
もはや、ほんの少しの違反も許されない。
1年後に教習所に通う羽目になるのは御免である。

その日の夜に考えた。
どうせ1年間は1点しかない命だ。
ならば、やりたい事をやって命絶える方が良しと思った。

弱気相場で1年を過ごすくらいなら、やりたい事をやるか、まったく運転をしないかのどちらかの選択が賢明だと決意した。

ここまで来たら12点も14点も同じである。
早く2点加算され、かえって腹が据わったようだ。

こうなったらレースで華々しく散るのも乙なものではないかと。

今年は東寺からのスタートで神戸-淡路島-徳島を起点に四国一周するコース設定となった。
スタート当日の朝は東寺の境内に約70台のクラッシックカーが集結した。

1日目は今治城がゴール、2日目が高知城、3日目が淡路島、最終日は昨年に引き続き、京都上賀茂神社でフィニッシュとなった。

RALLY NIPPONの凄いところは、神社の境内に車を集結させて、地元の方々とのスキンシップを企画してある事で、お祭りのような雰囲気の中で地元の方々が歓迎してくれる。
皆んなクラッシックカーを見に集まり、ある人はこの場所がこんなに人で賑わうのは正月以来だと言っていた。

それは、我々エントラントとしても同じ事が言える。
大観衆の中をクラッシックカーで乗り入れる気分は何とも言えない優越感のような気持ちにさせてくれる。
地元のシンボルであるお城から放つスポットライトでまぶしく輝くクラッシックカーは、本当に絵になる素晴らしいプロデュースで、あの瞬間は鳥肌がたつほどのシーンであった。

また、走行途中には休憩ポイントがあって、そこでも地元の人が作ってくれたご当地グルメでもてなしてくれる。

香川の名物、讃岐うどんは絶品だった。
腰があって、醤油ベースのタレは絶妙な味わいがあり、かつて食べた事のない飛び抜けた美味さだった。

その他、各地域のB級グルメが味わえて、個人的には夜に開催されるパーティーで出てくるおきまりの料理よりもはるかに好きだし優れていると思う。

このように、各地域の沿道から手を振ってくれる地元の人達がいたりして、大いに盛り上がるイベントになっている。

これも外と内の共同作業で、地元の人達が特産物を振る舞い、外から来た我々がもてなしを受ける様は地域を元気にするイベントの一つで、当社で取り組んでいる天然村事業に通じるものがある。

来年は2回目となる台湾での開催が決まっている。
国際交流にまで発展しているRALLY NIPPONは様々な可能性を秘めている。

もはや、個人的な免許が1点しかない事など、どこかに行ってしまったかの体験だった。

近いところに成功なし

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昨年来にマレーシアを訪れた。
投資の案件で現地法人が約束を履行しないばかりか、預けていた資産を使い込んでしまったようで、今後の対応を確かめることが目的だった。

クアラルンプールに到着するとヘイズの影響で灰色の空が広がっていた。
数週間前まではもっとひどかったらしく、環境を破壊しながら進める都市化もここまでくると地球規模で危機を感じてしまう。

翌日には先方からの状況説明があり彼らのオフィスに向かった。
私の他にも10名ほどの日本人がいらしていた。
通訳を介した説明があったが、彼らの様子を観察しているとそのギャップを埋め難く、額面通り受け取る訳には行かなかった。

その日は時間の関係で途中で終わってしまい、2日後に質疑応答を含めた場がセットされた。

話しを煮詰めていくと彼らの法人は清算する手続きに入っているとのこと。
つまり、店じまいすると言っているのだ。
従って、全てはパーになる。
しかし、彼らはそのままおじゃんにする気はなく代替案を出してきた。

私はその案はまったく期待していない。
投資の損失ならいざ知らず、預けていた資産を使い込んでパーになりました。
次はこの案で何とかしますからと説明されても納得出来るものではない。

翻って考えれば、投資効率がよくリスクの少ないものなど存在するはずもなく、国がバックアップしているから安心して投資を促すようなふれこみも、そもそも鵜呑みにする方が悪いのだ。

要するに近いところに結果を求めたツケということになる。
ビジネスも投資も近いところには大きな運も成功もないのを知っていながら、その罠にハマってしまった自分を恥じている。

特に顕著なのが私どもの扱う不動産だ。
近いところで商売すると必ず失敗する。
近くのリターンよりも遠くのリターンを得る方が絶対に永続的に成功するのだ。

今回セットしていただいた現地の日本人の方にせっかくの機会ということで、近くのランカウイ島に案内してもらった。

高温多湿な環境ながらも、ジャングルの中にあるホテルへ案内された時にはそのスケールの大きさに感激した。
もはや、大自然の中にあるオアシスと言った感じで、ハワイやサンフランシスコで見るようなビーチからのアングルとは一線を画している。

このホテルはジャングルをむやみに破壊することなく、森と共生するように作られているので、部屋にいながらも野生の動物たちがわんさかと鑑賞でき、空気はミネラルをたっぷりと含み、他の地域では決して味わう事がない大自然の恩恵を享受できる。

ジャングルに囲まれた空間で耳を澄ますとあちこちから、野鳥や虫の声が聞こえてきて、彼らは時間帯によって登場するメンバーが変わってくる。

そして、ビーチに出ればエメラルドグリーンの海が広がっている。

次回はゆっくりとランカウイ島を訪れたいと思った。

この島、この空間でさえ、近いところに成功はないはずで、長期的な自然と調和した環境作りや、それを演出する建築物はジャングル一色だった頃には遠かったはずである。

この度のマレーシアでは様々な視点から、近いところには大きな運も成功もない事を実感した。

バイクとスマホ

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この日はスーツでバイクに乗り込んだ。
今がピークなので乗る機会を意識的に増やしている。
風を切る心地よさがたまらなく最高に気持ちが良い時期だからだ。

目的地に到着すると傾斜がある道にバイクを止めようとしたが、傾きとバイクの重さのバランスを失いバイクを倒してしまった。
バイクは植木鉢をバタバタと倒し、私は呆然と立ち尽くすしかなかった。

気を取り直して、バイクを持ち上げようとするも、平らな場所でさえ持ち上げるのが一苦労するのに、傾斜がついているためまったく動かずお手上げ状態になっていた。

すると、近くを歩く年配の男性に目を向けたが、ジャージ姿で近くを散歩をしている様子だった。
そんな力もあるはずもなく、私がスーツ姿で汗をかきながら奮闘しているのを見て、近寄りながら手伝いましょうと言ってきた。

私は苦笑いしながら軽い会釈でお願いしますと言いながら、心では気持ちはありがたいが、戦力にはなるはずもないと思った。

しかし、年配の男性が手をかけたと同時にバイクが持ち上がってしまったのだ。

驚愕する私を後に笑顔で立ち去る姿は、まさにジェントルマンでジャージ姿の弱々しい初老の面影はなく、勇ましく見えるスターのようにカッコよく映った。

私は深々と挨拶をした。

その直後である。
スマホが無くなっていることに気づいたのだ。

バイクの転倒で悪戦苦闘したのも束の間、大事なスマホを紛失する失態ぶりに、もはや土俵際いっぱいの徳俵に足がかかっている状態になっていた。

かなり慌てたが、思考を巡らしているうちに気が付いた。
バイクで走っている最中に上着が風で舞い上がるのを乗っている時に感じていた。
その日に限って外ポケットにスマホを入れていたので、その勢いで投げ出されたのだろう。

うーむ、、一番困るのがセキュリティだ。
カード情報からクラウドにある各種パスワードなど、個人情報がぎっしりと詰まっている。
スマホを開くのに4桁の暗証番号が必要になるとは言え、それが充分に担保されているとは思えず、不安が残っていた。

直ぐに通信を停止にすると同時に新しいスマホを手配した。
スタッフが敏速な対応をしてくれたおかげで、翌日には新しいものが手元に届いた。

新しいスマホの暗証番号は6桁に増えていた。
今度は万一紛失しても、セキュリティが増しているので、今回のような不安は軽減されている。

既存のパスワードは変更してあり、今回の事でいかにクラウドが便利かを痛感した。

新潟視察

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新潟に入るのは何十年振りになるだろうか。
関越自動車道から湯沢に入ると景色の変わり様に驚いた。

都心並の高層ビルがそびえ立ち、至る所にリゾートホテルやマンションが立ち並んでいた。
スキー人口は減っていると聞いていたが、このエリアは別格なのかも知れない。
山々がすごい数の箱物で埋め尽くされていた。

その様は自然の地に突如出現した不気味なエリアに映った。

今回の目的は鰻の養殖システムを視察するため、あるメーカー企業に訪問した。
当社のアクアポニックスで育成する鰻を確かめるため、現実現場を見にやってきた。

目的地まで車で約3時間の道のり、社員Oと同行しながら車中で面白い話になった。

当社の女性社員4人がここ1年間で結婚した。
Oは彼女たちを観察していると、新婚とは思えない暮らし振りをしているという。
ご主人とはほどほどの距離感が心地よいとか、一緒に過ごす時間があまりない日を過ごしているとか、男性社員を誘ってカラオケや飲みに行き旦那は家で待っているとか、新婚の雰囲気が微塵も感じらない事に、驚きを超えて大声で笑ってしまった。
車中では、その話題で持ちきりとなり、ついには問題解決モードまでに発展し、まるで夫婦間に危機が迫っているかのごとく、解決策を模索するまでになっていた。

塩沢インターで降りてから十日町までの道中に南魚沼町にある棚田風景を見る事が出来た。
そこは、まさにブランド米の価値に値するものだった。
山間の棚田には自然界からの山水が稲の栄養素となり、黄金色に輝く稲に穂がたわわに実って
いるのがはっきりとわかる。
素晴らしい景色と出会うことが出来て嬉しかった。

現地に着くと廃校を利用したオフィスに通された。
この付近は豪雪地域のため、建物の基礎が高く玄関を階段で登る家も点在していた。
これからの季節は全く違った景色になると共に、スキーのお客さんが増える事で地域にも活気が出てくるのだろう。

担当者の方に案内されて研究所に向かった。
そこは、製造業として洗練された空間があった。
そして、鰻がたくさん育っていた。
およそ1トンの水槽に500匹が成長している計算になる。

この仕組を天然村のアクアポニックスと融合する事で、野菜と鰻が同時に収穫出来るようになる。
そして、これを実際の事業に従事する地域の組織や、ベンチャーを創出し共に地域の産業に育成して地域再活性化を実現する。
このモデルを全国の地方へ波及させることで地方創生を果していくのがヴィジョンである。

今回の新潟視察をきっかけに連携する方々と共に改善を繰り返し、着実に積み重ねる事で成し遂げて行きたいと考えている。

不動産の波

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私どもは不動産会社です。

名刺を差し出すと何をなさっている会社ですかとよく聞かれるので、このように答えている。
しかし、一般的な不動産会社と比べると大きく異なる。
それは、不動産を売ったり買ったり、仲介する会社が大半を占めているからだ。

私どもは不動産は扱うが、そのものを自社で運用している会社である。
つまり、不動産活用とは違い、オペレーション機能を備えた運用のやり方で稼いでいる。

不動産は取得するが、滅多に売らないでやってきた。

しかし、波を読むと売り場か買い場がわかる。

今は収益不動産と言われている、家賃収入がある不動産が活況を呈している。
一棟のビルやマンション、アパートを購入して家賃収入を得る。
特に都市部や首都圏のターミナル駅周辺の商業地にある売り手が少ない。

一方で、買い手の方は投資目的から相続対策まで様々な人達がたくさん控えている。
最近では珍しくなくなった外国人、台湾や香港、中国人が目立ちはじめている。

東京オリンピックに向けて不動産価格は上昇していくだろう、シンガポールや香港に比べると東京は割安感があると言った記事をよく目にする。

私どもでは、この波は売り場として捉えている。
所有している不動産の一部を売りに出すことに決めた。
売値は合算して6億円になるが、売れても売れなくてもどちらでもよいと考えている。

売ってしまえば、まとまったお金は入ってくるが、毎月入ってくる家賃収入はなくなるので、この波のタイミングに合えば良しとしている。

合わなければ無理に売値を下げてまで売却する必要はない。
毎月の家賃を失うことなく、チャリンチャリンと入ってくる事に変わらないからだ。

買い手はこの毎月のチャリンチャリンが欲しいのだ。
これは時代背景が物語っている。
高齢化が進み寿命が長くなり稼ぐ手段が必要になる一方で、これからの世代が年金をあてにすることが困難になってくるからだ。

そして、買い手の視点は資産価値が落ちにくい不動産という見方になる。
当然、駅から近い物件がマストな条件になり、建物の築年数や構造によっても価格が変動してくる。
また、通常の一般賃貸の場合は入居者に選択される要素がないと、これからは厳しくなってくるだろう。
人口が減ってくるのは明確で、当初の5年は順調だとしても、それから先は差別化がないと先が読めなくなってきている。

銀座や表参道なら立地で全てカバー出来るが、首都圏のターミナル駅周辺でも例外ではないだろう。

私どもの強みの一つとしては、自社で運用オペレーションのノウハウがある点は大きい強みである。
それは、一般の賃貸のような貸し方だけに留まらず、マンスリーマンションやシェアハウスのような時代に合ったニーズに対応している。
また、土地だけの運用をしているコインパーキングやデイパーク、時間貸しの駐輪場までラインナップが揃っている。
要するに借りる人のターゲットに合わせてオペレーションの仕組みが構築出来ている。

今回売却する不動産に関しても、私どもでサブリースする形態を残しているので、購入したお客さまも安心して決まった家賃が毎月チャリン、チャリンと入ってくる仕組みにしてある。

今の波がどこまで続くか楽しみながら見ていきたい。

罰金の仕組み

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錦糸町駅から徒歩5分ほどの場所に警視庁の交通違反赤切符専用窓口がある。

先月、大井競馬場駅近くの警視庁交通費係にて70キロオーバーで赤切符を切られた。
それを持って指定された日時に訪れた。

この日から免許停止だと覚悟していたが、意外にも罰金を確定する略式裁判をする日だったのだ。
行政処分はまた別日程での手続きがある事をその日に知った。

この罰金を確定させるまで様々なプロセスがあるので半ば呆れてしまった。
最初にオービスの写真を再確認された。
「これは間違いなくあなたですね」
はい、私でございます。間違いありません。
この前も確認して、こちらに伺ったわけですから今更私ではないと言い張るわけにもいきませんよね。
私は皮肉を込めながら薄笑いを投げかけた。

すると、目の焦点が合っていない担当官は調書の一部を取り上げて、これはおかしいのでもう一度確認したいと言った。
これに記載のある、無意識にスピードを出したとあるが、これだと裁判官に印象が悪い。
何故なら、速度表示を見落としているのが明らかなので、無意識というのはよくないから訂正しましょうと言ってきた。

ご丁寧に訂正してくれるらしいと思った。
しかし、よくよく考えてみると無意識だった場合には判決が出しにくいのではないかと思った。
あくまでも、法定速度を認識している上で、急いでいたので速度超過をしてしまった。という自覚のもとで略式裁判をしたいらしい。
私は時間が長引く方が嫌だったので、すんなり彼のシナリオに同意した。

これで終わると思っていたら、次に裁判担当職員の面談があると言う。
実際の裁判と違い、略式なので裁判官に会うわけでなく、担当者と事実関係を確認した上で罰金の金額を言い渡して納付する算段らしい。

担当者と面会すると70キロ超過なので、最高額の10万円になるだろうと言われた。

これまで要した時間は3時間、待っている時間が大半で何の為にこんな儀式のような事をやっているのだろうか怒りが湧いてきた。

最初から罰金は10万円になるからいついつまでに払えとか、行政処分と同時にやれば済む事なのに、わざわざ面倒なプロセスの仕組みになっている。

例えオービスで顔が隠れていたとしても身体の一部が写っていれば、現代の技術からすれば容易に本人だと認識出来ると、担当者は豪語していたのだ。

まるで遠山の金さんの如く、桜吹雪を披露すれば全て解決、言い逃れは出来ないはずである。
もはや、税の無駄遣いとしか言いようがない。

結局、免停の期間が何日になるのかは解らず仕舞い。
御達しがある迄は運転出来るが、所詮は先延ばしに過ぎず、早くお裁きをして貰いたいものだ。

こちらは実質2ヶ月は覚悟している。
せっかくの秋のシーズン、バイク乗りは棒にふることになりそうだ。

共同体組織と機能体組織

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企業の盛衰という本を読みかえした。
堺屋太一著の約20年前に出版した本である。

ちょうど会社の直面している問題にタイミングが合った。

本の題名通り盛んに発展するか、衰退して滅びていくかの分水嶺に位置している事になる。
創業して22年目に入り、業績も順調な推移でここまで来ている。

しかし、これから始まる大変化に伴いチャンスが到来すると確信している。
一方で、方向を見誤れば当社のヴィジョンが絵空自になるばかりか、現状維持のまま進めばチャンスはおろか、時代の変化に対応出来ずに衰退の一途をたどるに違いないと感じる。

今はちょうどその分水嶺にいる。

私の直感が無意識に行動を促しているようだ。

本によれば、組織は大きく共同体組織と機能体組織の2つに分かれるそうだ。
共同体組織とは家族や地域コミニティのような内側に目的をおいている組織で、属する人達の心地よさや安住感を重要視する。

一方で機能体組織の目的は外にある。
社会に貢献するとか、お客さまの喜びや満足度の優先順位が高く、達成感の矢印を外に向けて業績を達成する文化が根付いている。
共同体組織のそれとは、あくまでも手段であり目的ではない。

このロジックを当社に当てはめた場合、圧倒的に共同体組織の色が濃く映る。

ヴィジョンは何年も前から掲げている年間家賃収入100億円、地方から日本を活性化するなどの外に向けての目標があり、それに向かって毎期経営計画を立て業績に挑戦してきた。

しかし、業績を達成するよりも、組織の居心地を優先したり、変化をあえて避けた部署の移動
などは実施してこなかった。
まさに共同体の特徴が如実に感じられるのが、中途採用で入社した社員のインタビューから明らかになる。

彼らは総じて、家族的な風潮があり変化を嫌うあまり保守的になり、新しい提案が受け入れにくい印象を強くもつ。
新しい事にチャレンジするよりも現状の体制を維持する方に優先順位を高くおいているようだ。
長い歴史の中で自然に出来てしまったらしい。

これは、私の頭の中に最大の原因がある。
私自身が作り出した文化であるからだ。

今は入社して10年近くなる社員も入って間もない頃は、なんてゆったりした感じで競争とか、達成するような雰囲気とは一線を画す印象をもち、驚くと同時に不安にすら思う人もいるようだ。
ビジネスモデルを家賃収入にこだわるストック型にし、安定している一方で安定を超えた安心感みたいな、お役所的な少し違うマイナス波動が危険を察知させている。

それをいきなり機能体組織に移行するわけではない。
あくまでも目指すところは中庸で、共同体と機能体のちょうど真ん中に位置するような組織を作りたいと考えている。

時にはドラスティックな部署移動だったり、ある事業部を手仕舞いしたり、本社移転だったり
組織を揺さぶるような変化をつけながらも、共同体組織のよい部分を残していければ、これから始まるチャンスを掴み、ヴィジョンを達成して社員全員が世間に誇れる会社になり、採用活動も優秀な人材が自然と集まる組織になる。

企業としての器が大きくなるトランジションのタイミングのようだ。

痩せ過ぎた

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最近、会う人から痩せたねとよく言われるようになった。

1日1食にしてから半年が過ぎた。
体重は10キロ減って、スーツもだぶついてしまった。
高校生の時の体重に戻ってしまった。

お盆休みの11日間に瞑想修行したのも影響していて、更に痩せるのに加速をつけた感じだ。
玄米を中心とした食事で、動物性たんぱく質は一切食べないばかりか、アルコールもまったく飲まなかったので、すっかり弱くなってしまった。

先週、社員の結婚式の二次会に参加したが、途中で居眠りをする始末、おまけに帰りの電車でも眠ってしまい降り過ごす場面もあり、これまでにはない失態をするようになった。

食べない、飲まない、吸わない、打たない、買わない、なんだかつまらない男になってしまった感じである。

ある人には減量中のボクサーと言われたり、また友人からは自分の父親が痩せて行く感じに近いものがあると言われた。

社員のみんなからも痩せ過ぎるとの声も聞くようになり、この辺で少しづつ食べる量を増やしていこうかと考えている。

他にも影響が出ている事に気付いた。

今日は、朝から公認会計士集団率いる会社のゴルフコンペに参加してきた。
前半はまったく気がつかなかったが、後半になり飛距離が以前と比べ落ちているのに気付いた。
前半は調子が悪いのかと思ったが、芯に当たっているのに飛距離が出ないのだ。
これは、体重減が大きく影響していると思われる。
明らかに以前より格段に飛ばなくなってしまった。

それと、キックボクシングにも影響がある。
体重減のためか、相手の攻撃に耐え得る力が減少している。
相手からのパンチやキックで簡単に後ろに吹き飛ぶようになってしまった。
要するに弱くなったのだ。

スポーツには影響が出ているので、特別なメニューで筋肉を鍛えたりしない限り、衰えは防げない感じである。

しかし、今更何かの大会に出場するとか特別な目的がないので、そこまでして肉体改造をする必要もないわけで、普通に体重を元に戻す方が自然なように思う。

まずは1日2食に挑戦して徐々に体重を戻していくのがベストだろう。

赤切符

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浜松町からモノレールで2つ目の駅は初めて降りる大井競馬場駅だった。

地図で見ると品川から結構時間がかかると思っていたが、品川駅から京浜急行を利用するよりもかなり早いようだ。

歩いて向かった先は警視庁交通機動隊の部署だった。
先日自宅に届いた速度違反のための出頭要請のハガキが始まりだった。
オービスによる認識のため、本人確認をして処分の手続きに進むのだろうと思っていた。

そこは、人気のない冷たい雰囲気だった。
周辺の環境も倉庫が立ち並び、人通りはほとんどなかった。

一階に受付の電話があったので、違反担当に連絡するとわざわざ一階までお出迎えに来てくれた。

私の心中は意外と平静を保っていた。
取越苦労が一番の毒と知っているので、成るように成るとしかならないと認識していた。

2階の取調室みたいなところに案内された。

書類を見た瞬間、速度表示が130キロになっていたので安堵した。
30キロオーバーで済んだ、講習を受ければ1日で終わると。

しかし、次の瞬間に動揺を隠し切れなかった。

何と法定速度が60キロになっているではないか!
高速道路で60?、そんなバカなと思ったが、標識は確認しましたか?という警官の問いに私の思考はもはや何キロオーバーになるかの計算をしていた。

70キロオーバーだった。

いったいどんな処分が待っているのだろうか。
それと同時に車を運転しないシュミレートをしていた。

電車の移動で事足りるなと認識出来たおかげで、余計な心配をしなくて済む心持ちになっていた。

警官から当時の状況を質問されて答えて書類が仕上がった。
非常に親切丁寧に対応してもらった。
意外に思ったが、気分は悪くないので気に止めることはしなかった。

この時点では処分の御達しはなかったのだ。
赤切符を切って本人が罪を認める作業に留まる時間だったのだ。

仮に知らぬ存ぜぬと言い張っても、オービスの精度にはとても太刀打ち出来ない。
顔は鮮明に写っているし、車のナンバーから車種までくっきりと解る。

もはや、これで私ではありませんとは言える状況にはまったくないのである。

私は何の躊躇いもなくサインをした。

あとは、成るようにしか成らないと思っていたので、淡々と署名している自分であった。

後日、銀糸町にある交通費機動隊に行き処分の言い渡しがあるそうだ。

おそらく、90日の免許停止処分が下されるだろう。
講習を受けて一ヶ月半は運転は出来なくなるだろう。
罰金も10万円近くなるだろう。

これからは、車を運転しない覚悟も出来ている。

元々、車に興味もないし、運転はどちらかと言うと嫌いな方なので、ちょうど良いきっかけになった気がする。

もし、運転再開となった場合はオービスに挨拶をしたい。

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