社長ブログカテゴリー記事の一覧です
立ちコケ
バイクに乗って止まっている時にコケる、これを立ちコケと言うらしい。
初心者に見受けられるそうだが、なぜ止まっている時にコケてしまうか、
不思議に思う方も多いと思うが、実際に私は4回も体験したのだ。
お恥ずかしい話だが、バランスを崩してバイクを倒してしまう。
大型だと重くてコツを掴んでおかないと一人では起こせないのだ。
つい最近こんな事があった。
会社に面している道路から車庫に入れる際に渋滞していた。
曲がる角度が急な感じになって止まっていた。
曲がり切れるか嫌な感じを持ちながら、渋滞が途切れるのを待っていた。
スタート出来るタイミングが来た時である。
私は前方の車の方に軽く手を上げてお礼のサインを送った。
しかし、ハンドルが急な角度のまま発進しようと思ったが、バランスを崩して倒してしまった。
道路の真ん中で、しかもサインを送った車の目の前で真横になって倒れている。
私は恥ずかしいと同時に焦った。早く起こさないと渋滞が長引いてしまう。
しかし、バイクを起こそうと思ってもなかなか出来ない。
おまけにクラクションが聞こえてきて、汗だく状態になったいた。
教習所で習った腰をバイクにつけて体を使って起こすやり方を思い出し、
何とかその場を切り抜けた。
2か月前に新車で買ったバイクも傷だらけになってしまい、金属の棒のようなものまで
折れてしまい、這う這うの体で会社に戻った。
なぜなんだろうと考えた。
バイクを操る術の問題だけなのだろうか。
友人に聞いてみると隼を乗っている人でコケるのを見たことがないし知らないと・・・
大型バイクに慣れる。結論はこれしかないだろう。
失敗に臆することなく果敢に挑戦して、失敗を繰り返しながら慣れてコツを掴んで行く。
これしかないだろう。
傷だらけの隼も珍しいし、カッコ悪いが、バイクに関しては新米なのだから仕方がない。
来年は操る術を身につけて自信をつけたい。
終わりなき改善の精神で挑戦するのだ。
歯医者
半年ぶりに歯医者の検診に行った。
歯が若干痛むので、早めに治療した方が良いと思った。
以前からの課題だったインプラントか、ブリッジするかの
判断をしないとならない状況になった。
担当医に判断を促される場面があった。
それぞれにプラスとマイナスがあるが、長い目で見るとインプラントの
方が良いとの見解だったので、その意見に従った。
すると、女性の院長がやってきて早速、治療計画を立てましょうと言う。
まずは、CT検査と歯形をとって、クリーニングしてからです。
これで6万円、インプラントが一本50万円だから二本で100万円になりますと。
早速、その日のうちにCTを撮ったのだが、歯形を採る工程で詰物がとれてしまった。
すると、彼女は現在の銀歯から白い詰物に変えましょうかと私に促すと同時に16万円、20万円、
23万円、と種類がありますが、どれにしますかと聞いてくるので驚いた。
やり手の彼女はお金の事に何の考慮もないまま、間髪入れずに私に決断を迫った。
私はある意味で感心していた。担当医はお金の事になると何となく言いにくい雰囲気で、
遠回しに促すのだが、彼女はズバット直球を投げ込んでくるのだ。
しかし、クリニックで歯形を作る工程でとれてしまった詰物をその場で要求するのはどうかと思い、
私は今の銀歯のままで結構ですと返事をした。
その日は時間がなかったので、翌週にクリーニングの続きとCTの検査結果が出てくるので予約をして帰った。
帰りの待合室で今日の検診の事を考えていた。
歯医者は随分とお金がかかるものだと。おまけに保険外治療の場合、きりがないくらいお金がかかり、
どこのクリニックもこんな感じなのだろうかと思っていた。
何人かの友人に聞いてみると、インプラントの価格もクリニックによって様々だが、一本50万円は高い
部類に入るが、設備が豊富で安心できるクリニックだったら良いのではないかと。
あるいはインプラントをクリニックでは勧めるが、ブリッジの方が相対的に良いのではないかと言う
意見も聞かれた。
果たしてどちらが良いのだろうか。
しかし、6万円もかけてインプラントの事前検査も終わったし、今さら御破産にするのも気が進まない
ので、女性院長に注意を払いながら事を進めていこうと思う。
弱気相場
株式相場では強気相場と弱気相場がある。
同じ局面でも、ここは売り抜ける場面だと決めて自分の持ち株を
売り注文出して、何とか売りぬこうとする。
この状況が極端になると、売りが売りを呼び株価は下落、買い手
よりも売り手の方が圧倒的に多い状態になる。
これが弱気相場である。
一方で、ここは買い場と決めてドンドン買いを進めるも、株価は上昇していき
更に買いを進めていて、売り注文が圧倒的に少ない状態になる。
これが強気相場である。
この強気相場や弱気相場の心理を仕事、プライベートで観察してみると自分が
どんな局面で強気相場になっているのか、逆に弱気相場になっているのかを垣間見る
機会があった。
総合格闘技を始めて約1か月になった。
キックボクシングと寝技の時間配分が個人によって異なるのだが、私の場合は
圧倒的にキックボクシングの方が多いのだ。
寝技は一度体験したが、技の種類も多くて力よりも技術が必要になる。
そこで私の場合、技をかける際に手と足が短いため、技がかかりにくいのだ。
おまけに技の種類もたくさんあり、覚えるのも要領を得るのも大変だという想いがある。
ここで完全に弱気相場になっていた。
一方で、これがビジネスのある局面ならば、解らないことはバンバン聞くし納得いかない
場合は質問攻めにする位に積極的な姿勢で強気相場になっている自分がいる。
そんな状況の中、ある日私は前半をキック、後半に寝技をやろうと思いジムに行き予定通り
前半のキックを終了して、後半の寝技の準備に入ろうとした。
この場面で私は色んな思考が頭をよぎり、結局はスタスタと帰路についてしまったのだ。
何が起こったかと言うと、何も出来ない自分が寝技のコミニティに入って行けない。
この出来ない理由を自分で作り出していたのだ。
例えば、みんなに迷惑がかかるとか、恥をかくとか、新人だから当たり前なのだが、一歩
踏み出すことが出来ない、弱気相場になっていたのだ。
自分でも何か気持ちがスッキリしないというか、不完了な状況になっていた。
帰り道、車を運転しながら友人にこのことを話すと、より鮮明に弱気相場になっていた
事が明らかになり、その弱気になっている自分を手放すことが出来ずにいたことを感じて
道を間違え千葉方面の路線に行く始末。
しかし、話をしていくうちに完全に手放したとは言えるか解らないが、弱気になっている
自分を受け入れることができた。
次回は果敢に攻めの気持ちで強気相場での寝技にチャレンジする決意である。
外と内のコラボレーション
今年のゴールデンウイークは何の予定も立てなかった。
子供も大きくなり友達と遊ぶことが優先されるので、家族で出かける機会が少なくなった。
しかし、一番下の次女は中学1年生なので、どこか出かけたい気持ちがあるかと思って聞いてみた。
彼女は親戚の同年代の子供と一緒に出掛けるなら、どこか行ってみたいという。
自然が好きなので、美味しい空気の中、バーベキューでもやろうと言うことになった。
そうだ!天然村に行こう。連休で宿泊は無理なので日帰りバーベキューだったら最高の場所だから、
妻の妹家族を誘い前日に決定して車2台で行くことにした。
買い出しを済ませお昼前には現地に到着した。
天然村に着くと連泊している家族やキャンプをしているお客様の車でいっぱいだった。
ある家族は天然村野菜ソムリエと一緒に畑を歩きながら、バーベキューに合う野菜や
サラダにする野菜、あるいは持ち帰ってグリーンスムージーにする野菜やハーブを
摘み取っていた。
これもみなさんに好評のようだった。
しかし、何組かの家族を除くと天然村にいるか、近所を散策しているかで、どこかに
出かけている様子はなかった。
おそらくどこに何をしに行ったらよいか解らないのだろう。
何組かは出かけて行ったらしいが、特に当てもなく市街地へ向かったと思われる。
天然村が地元ならでは知っている、南房総地域のおススメ店やスポット、
あるいは人物など内と外のコラボレーションを演出する場(プラットホーム)になる
意義は非常に高い。
実際に私たちの行動が実証してる。帰りに近くの豆腐店に寄ったがすでに閉店だった。
朝は早めの開店だが、閉店時間も早いようだ。前回のブレスト会議で食した豆腐が
すごく美味しかったので、その豆腐店を紹介したく訪ねたが残念であった。
次に寄ったのは天然村から車でおよそ15分位の太海にある鮮魚店マルゴだ。
ここは私が住んでいた時からの馴染みの店で、鮮度抜群の地魚と干物がおススメだ。
連休なので魚は無かったが、干物はあり一押しのサバをもらった。
そして、最後は君津と勝浦の山の真ん中にある七里川温泉に行った。
ここは施設は古いが泉質はこの辺りでも群を抜いて良いので、お客さんで賑わっていた。
こんな感じで地域の魅力を伝える要素はまだまだ沢山ある。
天然村を通じて南房総エリアを知ってもらい魅力を感じてもらって、たまに田舎暮らし
の体験をこの地域全体で楽しんでもらえばいいのだ。
逆におススメ店の鮮魚店や豆腐店他、得意技のある面白い人にも天然村に来てもらう
構想も考えている。
これが外と内のコラボレーションである。
ただのレジャー目的で天然村に来るのではなく、南房総全体の魅力を体験できる場
として、唯一のプラットホームとして発展していきたいと改めて感じた連休だった。
ヨコのネットワーク
天然村に8人が集まりブレスト会議が行われた。
スイーツ製造販売会社経営K氏、天然住宅会社経営I氏、産業医師会社経営M氏、画家Y氏、
会社員S氏、友人M氏、村長、私のメンバーで2日間、みなさん忙しい中、
時間を作っていただきお集まりいただいた。
今回が初めて天然村に来られる方も半数以上いらして、それぞれの専門分野の観点から
意見交換ができて、大変有意義な時間を過ごすことができた。
特にリーダーシップを発揮いただいたK氏には感謝したい。
当日、いち早く現地に到着すると敷地内のゴミ掃除や、農機具や家具の配置替え、料理に至るまで、
フル回転で動いてくれた。
彼女からの視点は、「お客様から見た目線で、いかに良い印象をもってもらうか」
これに尽きるのだ。清掃一つにしても家庭用の掃除でなく、業務用の掃除とはどんなものかを
実践を通して教わった。
そして、お客様が予約なしとは言え、せっかく訪れてれてくれたのに、オペレーションが物足りない
指摘も受けて、課題が明確になった。
夜になると食事をしながら参加メンバー全員で、次のフェーズに入る天然村を真剣に議論した。
みなさん、天然村のために来てくれた、かけがいのない人達だ。
「本当に良いものを応援する」ご自身一人一人が本業でこれを全うした生き方をしているので、
全員波長が合うし、ヨコに繋がった組織、ヨコのネットワークが持ち味を生かして、
より互いに発展していく関係を構築できる形態が、ヨコのネットワークの強みでもあり、
21世紀型の組織であると思う。
天然村の役目として、今回の皆さんの意見を反映した「3年後の景色」を3か月以内に描き、
現在とのギャップを埋めていく作業に入る。
地方復興観光ビジネスモデルの雛形として、天然村のミッションが本格的に動き出した。
体力
キックボクシングジムに通い始めて2週間経ち、4回のレッスンを受けた。
基礎的な練習に加え、シャドー、スパーリングまでを教わっている。
毎朝のトレーニングで体力には自信があったので、練習中にも体力的には充分についていけた。
しかし、2回目が終わったあたりからずっしりと体が重くなり、明らかに疲れが表面化して
体を動かすのも大変になっていた。
おまけに朝起きるのが辛くなり、ジョギングをパスするまで意思を貫くのが困難になっていた。
この程度でこんなにも体力が消耗するなんて自分でも信じられないくらいだった。
いくら普段使わない筋肉で運動するからとはいえ、こんなに疲れるなんて、自信が揺らいだ。
ジムで見る風景はメンバーが20代を中心に30代の経験者がフットワークよく、パンチやキックを繰り出している。
スピードを伴う筋肉運動がこの疲労度の要素なのだろう。
短時間の運動でこんなにも汗が出るものかとひっくりした。
要するに年齢の問題ということだ。
50近くなるおっちゃんが若手と同じように真剣にやったらどうなるか。
少し考えれば解ることだし、何を目的にそんなにも必死な形相でやっているのかと…
館長曰く、体が慣れるまでは大変だと思うが時期を乗り越えれば大丈夫ですよ、と言ってくれた。
私に近い年齢の方も実際にジムに通っているし、無理せず体を慣らせば乗り越えられるだろう。
それに並行してバイクも意外に体力を使う。先日買ったバイク「隼」は前傾姿勢で馬力もあるが、
風をもろに受けるので乗り終わった後に疲労感が残るのだ。
先日、ジムの帰りにバイクで帰ろうとしたら、乗る時にバイクを倒してしまった。
体がフラフラでバイクを抑える力が足りずに倒れてしまったのだ。
おまけに足が挟まって取れなくなり立ち往生する始末。道行く人に見られながら必死になり、
ジムにいる友人に電話するも繋がらず、汗びっしょり状態の失態をしてしまった。
何とか自力で抜け出し、ジムにいる友人を呼んで二人がかりでバイクをおこした。
体力がなくなっている。回復力が遅くなっている。
年と言えばそれまでだが、何とか乗り越えて自分のペースでやっていきたい。
チャレンジ2
カフェで友人と話をしていると、最近キックボクシングの体験レッスンに行って
久しぶりの感動を覚えたとシェアしてくれた。
彼は過去に極真空手から総合格闘技まで経験していて、約10年ぶりに体験したが、まだまだ体が動く
ので自分でもびっくりしたという。
私はまったく無関心な分野で、興味がないからほとんど聞いてなかった。
しかし、その後の話の中から、なんと、私の興味を引く分野とマッチングしてしまったのだ。
それはストレッチで筋肉を柔らかくするということ。
実は今それに取り組んでいて、体を柔らかくするためにストレッチを毎日欠かさずにやっている。
それまではジョギングや筋トレは毎日やるが、ストレッチは取り入れてなかったので、腰痛や肩こりが
激しくマッサージを週に何度か通っていたのだが、ストレッチをやり始めてからマッサージに行かなくなった。
キックボクシングは足を高く上げるので、関節が柔らかくなるのと同時に体も格段に柔らかくなる効果があるという。
空手では股割りなるものをやるそうで、彼も現役のころは股を垂直に開き体を倒して額を畳につけられていたそうだ。
ストレッチもそれなりに効果はあるけど、格闘技を始めると加速度的に筋肉が柔軟になり、ストレッチ
では到達できない領域まで達することになると言う。
これで決まりだった。
即行動の私としてはその日に入会を済ませ、キックボクシングのレッスンを受けることになった。
バイクに続き、またもや初挑戦、教習所では初心者として教官から叱咤激励を受けて
免許取得に至ったが、今回はかなりハードルが高そうである。
格闘技のイロハを全く解っていないからだ。
私の息子の友達が最近キックボクシングのジムに通い始めたのを聞いていたが、
まさか48にもなろうとするおっちゃんがキックボクシングに初挑戦することになるとは…
息子も苦笑いするしかなかった。
チャレンジ
SUZUKI GSX1300通称「隼」なるバイクを買ってしまった。
それは突然の出来事だった。
私は昨年8月、友人と共に教習所へ通い大型免許を取得した。
それから、9月にハーレーダビットソンを買い、慣れない運転で2か月ほど走った。
その後は寒くて乗れずじまい。
春になったと思ったら、ハーレーのカスタム時期と重なって、走りたくてもバイクがない
状況にあった。
当初はレンタルバイクでいいと思っていたが、友人の勧めもあり、全くタイプの違うものを
買ってしまったのだ。
友人の2,3名にこの事を話すと、みんな驚愕してこんなモンスターバイクを買って大丈夫なのか、
これは死者が数多く出ていて、馬力が大き過ぎて制御が効かなくなる他、スピードも時速300キロ
出るから、とても初心者が乗るバイクではないと口を揃えて言っていた。
50近くになるおっちゃんが何をやっているんだと。
確かにバイクに詳しくない私としては肝が冷えた。
将棋に例えると、香車みたいなもので一直線しか進めなく自爆要素が高い。
乗りこなせないと飛車、角どころか、桂馬にもなれそうにない。
おまけに半年近く走っていないのだ。
しかし、チャレンジングな私としては乗りこなしてやろうと闘志が湧いてきた。
勿論、そんなスピードは出したりしないが、将棋の歩の如く一歩一歩前進しながら慣らしていこうと思う。
友人とツーリングに行くにも愛着あるバイクで走りたいし、全くタイプの異なるバイクに挑戦するのも楽しみである。
何事にもチャレンジングであり続けたい。
つながり
今年に入って親友K氏からのつながりで、素晴らしい方々との出会いが相次いでいる。
一番最初にご縁のあったエステサロン経営S氏の取り計らいで、二人の人物を紹介して
いただいた。
天然素材にこだわった建築会社経営I氏、外科医で代替医療に取り組んでいるM氏、
この5人で青山の「たまな食堂」で初対面した。
S氏とは先月から天然村でアライアンスを組むパートナーである。
彼女の感性で、何か皆で一緒に出来ることがある、との閃きだったようだ。
I氏の経営する会社は何と350年の歴史があり、材木店から始まり、現在は天然素材を
使った住宅を創っている。おまけに衣食住をオーガニックに拘った活動をしており、天然村
の近くで田んぼ、畑での体験ツアーも実施していたので驚いた。
M氏は外科医の勤務医だったが、医療の考え方に矛盾を感じ、代替医療を促進するべく産業医として
3年前に起業した志の高い人物である。
実はお二人とも天然村はご存知だったようで、まさかS氏からの紹介でつながるとは、本当に偶然に
しては出来過ぎている位の縁、つながりを感じる。
「たまな食堂」はM氏からの声がけで、オーガニックレストランとしては本物志向のお客様が集まる
店として知られて、土曜日の夜にもかかわらず満席だった。
料理もさることながら、ワインもオーガニックで特にシェフお勧めの白ワインは格別だった。
3時間超、終始和やかな雰囲気で楽しい時間を過ごすことが出来た。
みんな芯があり、人間力も高く、これからアライアンスを組むパートナーとしては非常に心強く、
夢が膨らむ話も出て、本当に素晴らしい出会いであった。
今後それぞれの強みを生かして小さな成功を積み重ねて行きたい。
親友K氏に至っては、これから始まるプロジェクトが最初から仕組まれていたような人生観があり、
大局的に見ると、とても意義深いものを感じている。
本当にありがたい存在であり、大感謝である。
被害妄想
次女がパパの料理が食べたいとのリクエストがあり、一緒にデパ地下に出かけた時の事だった。
久しぶりのデパ地下だったが、魚が大好きな私は魚売り場にくぎ付けとなっていた。
特に目を引いたのがマグロだった。切り身の一パックが2000円を二パック買うと3000円
というセールをやっていたのだ。
しばらく模様眺めをしていたら、おばちゃんがやってきて店員と話をし始めた。
「このまえ買って食べたらおいしかったね~水分も少ないし脂のってて、冷凍にしても美味しかったわぁ」
私が狙いをつけていたマグロを持って行ったしまった。
しまった!と思ったのと同時に疑い深い私はもしかしたら”サクラ”かもしれないと思った。
あまりにもタイミングがよかったので、買い気を起こすための演出ではないかと。
そんな思いがある中で私はほかのマグロを物色し始めた。
店員は特に何もしゃべってこないし、私も無言のままマグロのパックを見廻していた。
幾つかの赤身と中トロに的を絞っていた。
すると、次にもおばちゃんが来るなりさらっと買いそうな雰囲気なのだ。
私は次の狙いのマグロを持って行かれてはまずいと思い、即座に狙いものを買い物カゴの中へ。
すると店員はセール商品なので、値札を変える必要があるから、二パックを包んでくれた。
私は一度買い物カゴに入れても途中で気が変わり、元の売り場に戻すことは度々あったので、
今回もその心積りと競争意識が同時に働いてのことだった。
しかし、袋に詰められて変更した値札シールまで貼られては戻し難いのだ。
う~ん。私は心の中で叫んだ。
もしこの一連が演出だったら完璧にやられたと。
しかし、帰って食してみると一番最初に買ったおばちゃんが言ってた通りの品だった。
疑いだしたらきりがないとはこの事である。