Menu

Close

社長ブログカテゴリー記事の一覧です

銀行訪問

社長ブログ

この時期になると各銀行から連絡が入る。
毎年決まって決算書を確認するために担当者から来社アポの依頼が入る。
銀行からの融資を受けている企業は、どこも同じような状況だと思う。

しかし、今回は担当者に会社に来てもらい決算書を渡すのではなく、私から銀行へ訪問する事にした。

私から銀行に出向き、担当者と支店長同席の場をセットして決算書の説明をする事にした。
狙いは二つあった。

一つは、支店長に直接決算内容を伝えることで信頼性を高めること。
二つめは、私個人の連帯保証人を外してもらうため。
今年は7行の銀行を訪問した。

率直な印象は各銀行によって支店長の資質がまったく違う事である。

優秀だと感じた支店長が何名かいたが、私の知らないうちに転勤になっていた。
銀行からはご挨拶があったようだか私が忘れていたのかも知れない。

やはり、自分の考え方をしっかりアウトプットでき、それを実行している支店長は短期間で栄転になるようだ。

ある銀行の支店長もその1人だった。

収益化する手法を自ら実行して生み出している。
預金を預かる、貸し出しをする、手数料収入を得る、だいたいこの3つが銀行の回収エンジンだが、支店長の裁量で大きく稼げるのが、貸し出しをする分野だ。

この人が実践しているのは単に企業に貸し出しするのではなく、稼げる対象に絞って自らプランしたものを企業に提示してシナジーを出すやり方をしている。
詳しい内容は書けないが、ポイントはわからない分野は勉強して聞きに行ったり情報を現場から集めている点である。

この方も近く栄転する事になるだろう。

そして、二つめは代表者連帯保証人を外す交渉の場面である。

お上からの通達で経営者ガイドラインなる制度がある。
それは、経営者が再復帰出来るように、巨額な融資対象金額を代表者個人が保証する従来の慣習を改める目的である。

そもそも、万一会社が返済困難な状況になったら、私個人が返済出来るだろうか。
いや、その場合はおじゃんで手仕舞いするしかない。
連帯保証人となっている私は返す当てなどあるはずもなく、必然的に自己破産になるわけだ。

従って再起は困難になる。

路上生活者になって缶からを集めるか、ゴルフ場の池に潜ってボールを拾うぐらいしかないだろう。

そんな状況にならないよう、お上の計らいで銀行は月に一度の報告が義務付けられている。

しかし、現場の意識は少々違っている。
当然と言えばそうだが、お上は通達を出すだけで責任は現場にあるからだ。

私が決算書の説明を終え、ガイドラインの話に切り替えると、相手の表情が険しくなるのが見て取れる。
各行ともに概ね変わらない表情だ。
一度協議をしてから改めて連絡するとの決め台詞を硬い表情で説明する。
今まで和やかな雰囲気だったものが、急に変わるのでその様を観察するのが面白くなってきた。
私は淡々とガイドラインに沿って保証人を外して下さいと伝える。
ガイドラインには適合しているので普通にしているだけだ。
お願いするような姿勢ではなく、制度の目的に沿って実行してもらう事を依頼しているに過ぎないからだ。
しかし、銀行とすれば内部の申請やらで面倒な事務作業が増えるだけで、メリットは何もないから仕方がないだろう。
勿論、ガイドラインに適合していない企業の場合はハッキリ断るそうだ。

時代の流れは稼ぐビジネスに対してどれだけ先見力があるか、銀行の判断基準も加速度的に変化している。

民衆の力

社長ブログ

私はアニメ番組、ワンピースの大ファンである。

物語の構成が歴史を描写していて、社会問題に焦点をあてた隠れた見方があると友人から聞いた事があった。
それは、まさしく中国の文化大革命の民衆の力を描写していると感じた。

ドフラミンゴとの決戦が始まり終結するまで、TV放送の期間で約1年は要したのではないか。
本当に長く感じられたし、この感じでいったら最終回まで80歳を超えてしまうのではないかと思ったくらいだ。
どこまで引っ張るのか半ば呆れながら見ていた感があるが、今日の番組でようやく次の展開に移る場面になった。

それと同時に、この物語で隠された歴史的な背景から社会問題を捉えているシーン、民衆の力が見事に描写されていた。
凄い世界観で描かれたアニメであることを今日の番組で痛感した。

まさにそのシーンが、海軍大将の藤虎が桁違いの能力で麦わら軍団を打ちのめす場面があった。
万事休すかと思われた瞬間、大量の民衆が押し寄せ、麦わら軍団を救う行動になった。
つまり、政府の力が及ばずに、民衆の力が遥かにそれを凌駕して、力関係が逆転してしまったのだ。
それはまるで、中国の文化大革命を描写したものではないかと思われる。

最近の中国情勢を専門家から聞く機会があった。
人肉検索という初めて聞くワードだった。
それは、インターネット上で貧困層の大勢の民衆が役人や政府関係者の私腹を肥やしている実態を発見すると、一斉に個人情報が公開され、晒し者にされるばかりか家族にまで影響を及ぼすという。
つまり、貧富の格差が生み出した歪みが徐々にネット上に現れてきているのだ。
中国の役人連中は賄賂が常識になっていたのは知っていたが、桁違いの金額になっているのは聞いてビックリした。

人肉検索という形で民衆の力が圧倒的な影響を及ぼしているのだ。
もはや、政府は統制が及ばないどころか、文化大革命の再来を危惧しているのが実態である。

それはまさに、ワンピースで藤虎率いる政府が海賊軍団を打ちのめす瞬間に民衆が立ち上がり、無力化してしまった今日の番組が描写している。

そして、いよいよ麦わら軍団が次の大敵となる四皇のカイドウとの決戦場面になる。

次はどんな世界観で捉え社会問題を描写するのか興味が尽きない。

経営者タイプ

社長ブログ

何か詰まっている、もっと伸びてもいい素養があるのに。
彼はポツリと言った。

組織を考える時にトップが全てにおいて原因している事に行きつく。
つまり、詰まりの要因はトップにあるのだ。

その本質をズバリ見抜いた人物がいる。

通称イトゥ、観察力が卓越している。

大宮本社を訪れた際にも本質を見抜き、本社移転のきっかけに導いた男である。

約4ヶ月コンサルの付き合いで確信を持ったようで、私の詰まりが何かを見抜いていた。
それは非常にシンプルで経営者のタイプにより経営手法が違うように、タイプと経営手法がマッチしているかどうかだ。

それが、私の場合マッチしていなかったのだ。

ボトムアップの組織にするべく、私は二歩も三歩も引く立場として経営していた。
それは、既存事業が軌道に乗り始めた6、7年前からだろうか。
従って、それまではトップダウンによる経営手法をとっていた。
そのトップダウンが私の経営者タイプのようで、ボトムアップ型組織を率いるタイプではないことに合点がいったのだ。

イトゥはこうも表現していた。
私と同じタイプでスター型だと。
つまり、会社としてもっと前に出て目立つような振る舞いや経営手法にチェンジする必要があると言う事だ。

最初の3割は自ら現地、現物、現場で事業を育て、あとの7割を引き継ぎ、それを繰り返すことで事業、組織を発展させる手法が最も適しているようだ。
例えるなら、畑で野菜を育てるのに種まきから苗に育て更に成長した3割位でバトンタッチするイメージである。

翻ってみると、新規事業でボトムアップ型でやっていた部署は、うまく行っていないのがわかる。
つまり、最初の3割もボトムアップにしていたからだ。
自分の認識では、トップダウンよりボトムアップ型組織の方が望ましいと思っていたからだ。
しかし、タイプに合った経営と理想とする経営は区別するべきで、これまでは混同していたに過ぎない。

ボトムアップ型組織を率いるタイプとして理想な人材も当社にはいる。
私がトップにいる限り会社に反映するのはトップダウンしか発展しないようだ。
最初の3割をスターが担う。
そこにはマネージャーやサポートチームが存在するのは必然で、クリエイティブの資質を兼ね備えた人物である必要はない。
そのような人物は既存事業をアップデートする役割になるだろう。

このように、イトゥの本質を見抜く力により自分のタイプを認識できた。
詰まっていた要因が明らかになり、本社移転を機に明るい色彩を用いたり、オシャレなデザインのオフィスを解放するなど、振る舞いをもっと目立たせる事で私の本質キャラをもっと前に出していく事になるだろう。

これから始まる5つの事業コンテンツをゴリゴリ前に進め、3割でバトンタッチする事で、ヴィジョン実現に導いていきたい。

創立記念パーティー

社長ブログ

盛大なパーティーだった。
A社20周年記念を祝い新高輪プリンスホテル飛天の間に850人が集まった。
立食かと思いきやテーブル席が用意された他、フレンチフルコースでもてなす気の配り様は大胆かつ繊細なおもてなしだった。

A社代表はそもそも派手なパーティーを好む御仁ではなかった。
上場記念の時もホテルの小さな部屋で数十名でお祝いした事があって、盛大に多勢集めてイベントをすると聞いた時に少々違和感をもった。
先週、シンガポールで一緒だったのでそこを聞いてみた。
すると、最初は全く考えていなかったが、社員の事を考えたうえの結論だったと言っていた。
参加者の中には取引先を含め、オーナーや業界関係者の親しい人々が800人近く集まるのだから、社員の士気も高まるだろう。

フリーアナウンサーの魚住アナが司会で登場してくると、A社の歴史が映像で紹介された。
私は当初から付き合いがあったので、ゼロから始めて20年でここまでの規模にした功績は偉大である。
その原動力となった要因のエピソードが紹介された。

来賓の挨拶として登場したS社代表の話からそれが見て取れた。
A社、S社の他にH氏の3人がブラザーと呼ばれていた20年前頃の話である。
町の不動産屋の仲間として親交を深めていた3人の中で、H氏が突然俺は上場すると言い放ったそうだ。2人はそんな事出来るわけないじゃないかと、一笑に付したそうだったが、翌年にはS社が上場を宣言し、その翌年にA社も宣言して、結果的に3社とも上場を成し遂げたわけだから、稀に見る仲間同志のシナジーである。
このように刺激しあい、仲間からライバル関係に発展していくプロセスが業績を伸ばした最大の要素だと思った。

仲間が3人上場を宣言し、時期は異なれど高い目標を達成できたのは、本人たちの能力や努力は勿論のこと、それに付随した要因として、互いに自己を高め刺激しあう関係、切磋琢磨する相手があっての事だと思う。

自分より少し上の実力の人と付き合うのが、最も自分を伸ばす原動力になると聞いた事があった。
その実例として正に3人が証明して見せてくれた。

私のテーブルで隣になったK社の代表もしみじみ言っていた。
昔はみんな町の不動産屋だったんだと。
K社は創業35年のベテラン経営者だが、100名近くの社員が定着率よく元気なイメージがある。
何周年記念なんてやったことねえよ、代表は甚だ興味はないようだった。
仕事が好きな御仁で、パーティーを中座して現場へ向うため会場から姿を消した。

これは人の価値観だと思うが、我が社はまだ一度も創立記念をやった事がない。
8年後の30周年はやってもいいかと考えている。

A社の10年後はディズニーランドを貸切るそうである。

ストレージアジアinシンガポール

社長ブログ

2016ストレージアジアエキスポがシンガポールの会場で開催された。
ストレージとは、トランクルームなどの収納スペースを貸し出すビジネスで、アジアを中心としたストレージ事業者がシンガポールに集結した。
日本の事業者は、ストレージ協会の理事が10名ほど参加をした。
私もその1人でエキスポを体験してきたが、シンガポールは初めて行く国だった。
隣のマレーシアには何度か行ったが、すぐ近くのシンガポールは、金融を中心とした富裕層が集まる国としての認識があった。
思いのほか、高温多湿で長期間の滞在となると躊躇しそうな気候であった。
今はシンガポールのシンボルとなったマリーナベイサンズは金融中心街や商業施設エリアからも、その存在は圧倒的であの発想は誰が設計したか、興味を引くほどのホテルだった。
一方で、中に入ってみるとフロント近くにはたくさんの人達で賑わっていた。
中国系人種が圧倒的で中東からの人達も目立っていた。
ブランドショップが数百と並び、誰がこんなにブランド品を買いに来るかと思うほどのスケールで、もはやブランドに全く興味のない私はバブルに踊っている連中が浮き足立っている姿にしか見えなかった。

しかし、会う人が口を揃えて言うのは、景気の減速で中国人を中心にバブルがはじけて、ピークに比べると観光客はかなり減少しているそうだ。
エキスポ会場でも一応に景気の減速感を訴えていた。

カジノの賑わいも今ひとつエネルギーが感じられなかったし、定番のブラックジャックを勝負したが、誰もいないテーブルではディーラーも冴えない姿で待ちぼうけ。
やはり、テーブルは人数が多くないと勝負としてはつまらない。
マンツーで勝負したところで駆け引きの楽しさは半減し、おまけに勝負が早いので彼らには到底かなわない。
今回は3時間ほど軽く遊んでトントンだった。

一方で、シンガポールという国の大きさは日本の淡路島に近い面積で約500万人の人口を占めている。
そこへ観光客が年間1400万人も訪れるのだから桁が違うのだ。
日本は外国からの観光客がようやく1000万人を超えたのと比較すれば、どれだけのスケールが大きいかわかるだろう。

ストレージの普及も伸びていて、平均稼働率も90%を超えていた。
最近のトピックスは消防法の規制が厳しくなり、スプリンクラーを常設することが、義務づけられているので、既存の現場でも新たに配管工事や消火設備を余儀なくされている。
また、セキュリティは日本と比べるとスペックの高さは圧倒的に違う。
入り口から始まり、通路の主要な箇所にはカメラが設置してあり、オフィスから監視できるオペレーションになっている。
日本もこれからは、セキュリティにもっと気を配り、設備をアップデートしていく必要があるだろう。

今回のエキスポを通じて感じたことは、次のマーケットとしてインドネシアやフィリピンが有望視されていること。
そして、日本では大型投資がファンドという金融システムを通じて、マーケットが大きく変化していくと思われる。
日本は小さいプレーヤーが多く、これらが集約化していく流れは明らかなようだ。

テーマは大型化とセキュリティだ。

田植えスタート

社長ブログ

天水棚田再生プロジェクトによる田植えが行われた。
5/7,8日の2日間で都市部から天然村に約60名が集まった。

地域の人達との共同による取り組みは、初日の模様が読売新聞地域版に紹介された。
民間企業と地域が連携した地域活性化の取り組みは珍しいようで、参加者の方々が地域の人達と交わる機会としては、田植えというイベントは最良のようだ。

手植えの伝統技法を学びながら、互いにコミニケーションが広がり、非日常の田んぼに入る体験を通じてオープンな関係を構築出来るので、地域と馴染む最初のきっかけには本当に有効な手段と言えるだろう。
記者の方も一緒に田植えをやって、この取り組みに評価をいただけたようだ。

地域の方々も耕作放棄地だった棚田が復元出来るという事で、非常にモチベーション高くやっていただいている様子であった。
彼らも都市部からの人達とのコミニケーションはなかなか機会もなく、誰かを指導することもないだろう。
お互いにシナジーが生まれた素晴らしいイベントだった。

参加者の中にはドローンを持ち込んだ方がいて、田植えの様子を上空から撮影していた。
少し映像を見せてもらったが、上空からの高低差が変化する非常に臨場感あふれるものだった。
天然村のWebサイトに登場する予定だ。

機械植えの体験もあり、主婦の方が非常に上手くバランスをとりながらやっていたのが印象的だった。
私もチャレンジしてみたが、真っ直ぐ進むこと叶わず、バランスを失って倒れかける場面もあり、足がつりそうで必死の形相を気づかれまいと、ただひたすら下を向きながら痛みと戦っていた。

横浜からいらした学生の団体も、最初は戸惑いながら田んぼに入るも徐々に慣れ、最後のころは大はしゃぎで泥まみれになっていた。

お昼は天然村カフェ特性マクロビ弁当が女性に大好評で、体内から美を求めるニーズは益々高まる予感がした。
また、田舎ならではのおもてなしが地域からあった。
田舎料理を近所のお母さんが手作りで振る舞ってくれたのだ。
地元取り立てのタケノコを使った炊き込みご飯、おはぎは絶品で参加者からは大好評、私もあの味付けは和食料理界の三ツ星に匹敵する美味さだと感じた。

今回の肝は地域の方の役割分担であったように思う。
上手く連携する事で、参加者をフォローしながらも、田んぼのスペックを高める作業をしていた。

こうして天水棚田再生プロジェクトは第1回目の田植えをスタートした。

試験稼働開始

社長ブログ

国内最大規模の商用向け循環型有機農法「アクアポニックス」が天然村で試験稼働が開始された。
魚の養殖と青果物の栽培を同時に行う循環型システムとして地域活性化を担う仕組みになる。

スタートはナマズとハーブ類を主力商品としてラインナップされた。

先週、NHKの取材班が天然村を訪れこのシステムを撮影した。
5/4に放送される「ひるブラ」12:10から番組の中で登場する事になっている。

実際に取材班が施設を見た印象は想像していたよりもずっと大きなものだったと語っていた。
全体の水量が16トンあり、これが1時間に数回循環するのだから、迫力は充分に伝わるだろう。

主力のハーブは特殊なもので、原産地がインドでクリシュナ種のトゥルシーと言われるハーブでアメリカのホーリーバジルと同一品種になる。

このトゥルシーを実験で幾つか試してみたが、効能効果は目を見張るものがあり、アンチエイジングや薬効成分もある事がわかった。
7月にはある機関で臨床試験を実施して、成分が明らかになった場合、是非とも計画栽培をして欲しいとの依頼もある。
また、加工商品として天然村ブランドの商品開発を実施する。
これらをイベント化して地域交流の場にする事で活性化していくプランだ。

お試し田舎暮らしを体験出来る施設として誕生した天然村は、実際に何をやっているのかという声をたくさんいただいて来たが、このアクアポニックス商用システムが本格稼働する事で明確になってくるだろう。

実際に2拠点居住や移住をする際に最大の障壁となる職に繋がる仕組みが実現する。
また、地域の一次産業を営む人々にあらたな場を提供する事も可能になる。

イコムヴィジョン、2拠点居住の天然村を通じて全国の地方から日本を活性化する、この壮大なプランがフェーズ2に入った。

名探偵コナン「純黒の悪夢」

社長ブログ

社内で映画の話に花が咲いていたのを思い出していた。
どんな映画を見ているのか、皆んなそれぞれの感想を話していた。

私も久しぶりに見に行こうと思い、調べてみると名探偵コナン「純黒の悪夢」がやっている事が判明。
50にもなってアニメを見るなんて呆れる人もいるだろう。

しかし、私の中ではコナンは別格なのだ。
ドラエモンやポケモンを見るのと一緒にしてもらうと困る。

館内に入ると小さな子供連れの家族が目立っていた。
私の席の周りを見渡すと小学生の低学年らしき子供に囲まれていた。

子供連れならまだしもと思われるかも知れないが、あにはからんやコナンの脚本を子供が理解できるとは思っていない。
私はまったく、おくびにせず早く始まらないかと思いながら席についた。

今回の劇場版はそれまでのパターンとは異なっていた。
終始ワクワクしながらエキサイティングであり、哀しみや愛情表現に涙腺がゆるむシーンも重なり、最高の作品だった。

特に黒ずくめの男たちの正体が明らかになっていく様は、謎に包まれた組織がより鮮明になり、現代のテロ組織を描写している観点で見ると面白い。
今までの定番である、眠りの小五郎スタイルで推理を披露して犯人を逮捕するパターンとは異なり、ダイナミズムを感じさせるような、まるで007の世界を垣間見るかのようなスリルを感じさせる内容にシフトしていた。

個人的には黒ずくめの男たちに興味があったので、今回でジンとウォッカのいつもの2人組に加えて、数人の仲間たちとボスのラムが初登場する場面もあり、新たにコナンの味方に2人のメンバーが参上した。
FBIの狙撃手と公安おとり捜査員の2名だ。
彼らが登場した事で従来のストーリーとはだいぶ違う構成になり、おきまりのパターンに飽きてきた大人も、楽しめる内容になっていくだろう。

黒ずくめの組織VSコナン+FBI&公安になる。
今後は黒ずくめの組織を壊滅させるシナリオとして益々エキサイティングなストーリーになるだろう。

やはり、子供が充分に理解するには困難な領域に入った感がある。
おまけに、細部に渡るかけひきや洞察などは大人でも理解出来る人は少ないのではないか。

目の前の席でポップコーンをむしゃむしゃ食べながらコーラを飲んでいる連中は、コナンの最後の決め技でサッカーボールを蹴る場面で感激するしかないだろう。

社内で映画談義の際には一押しで紹介しようと思う。

天候変化

社長ブログ

風速16メートルの標識をアクアラインで確認した。
まさか、数時間後に倍の値になるとは考えもしなかった。

ゴルフ場に着くと風が強かったが雨は降っていなかった。
この天候が続いてくれと思いながらスタートした。

3ホール目が終わったあたりから風が強くなると同時に雨が降り始めた。
正直に言えば、雨の中でゴルフをやるほど私は好きではない。
むしろ、昨日から雨が降り始めて中止になってくれることを望んでいた。

ところが、4ホールをスタートした時点から悪天候に入った。
強風から暴風になり、雨も勢いを増して横なぐりの雨と化していた。

眼鏡は雨でほとんど見えず、おまけに暴風で立っているのもままならない。
こんな状況でショットを打っても容易に想像がつく。
打った瞬間、手ごたえを感じる素晴らしい打感がだったが、ボールが上空で止まってしまったかと思うと手前に戻る始末。
ショートホールをドライバーで打ったところで届かないのだから、もはやゴルフにならない状態。全身びしょ濡れで寒くてたまらない中、更に暴風がこれでもかと襲ってくる。
何でこんな状況でゴルフをやっているのか不思議に思えた。
一刻も早くやめたい私は我慢の限界に達していた。
これが仕事と関係なかったら、即座に中断してクラブハウスに戻っていただろう。

こんな悪天候でゴルフをやるのはもちろん初めてだった。

ゴルフに興味がない人がこの光景を見たら、さぞかし驚くことだろう。
きっと気がふれた連中が暴風に喜んで、外へ出て走り回る子供のごとく映ったに違いない。

結局、ハーフで終了して安堵した。

それもつかの間、アクアラインが閉鎖されたとの情報が舞い込む。
市原経由で遠回りして帰るかと思ったが、高速道路も数十キロの大渋滞。
あとは、一般道を走るしかない。

下道を走る道中、木が倒れていたり砂埃が舞う中で、車のフロントガラスに土埃が積もる事態になった。

こんな日は大人しく自宅で読書をして過ごし、外出は避けるべきだろう。

どんなにゴルフが上手くなっても今日のような悪天候では金輪際プレーをすることはないだろう。

スペシャリストとゼネラリスト

社長ブログ

天然村カフェのロゴをクラウドワークスから発注してみた。
コンペ方式を採用し、期間2週間で報酬1万円という設定でスタートした。

すると、2週間後に53件の提案が上がってきた。
その中にはスペックの高い作品も多く、これだけの成果が得られるとは正直、想像していなかった。

新しく何かのプロジェクトなりを始めるには、社内外の複数の人々とチームを構成する必要性がある。
社内で完結出来ない場合、外注に仕事を発注する事になるが、このコストが劇的に変化している。
今回のロゴ発注は、従来の何十分の一のコストで仕上がった。

つまり、プロジェクトチームを構成する際、社外メンバーをクラウドワーカーのスペシャリスト集合体と、ソーシャルでは達成出来ない仕事の分野は、エッジの立った誰にも負けないスキルを持つ人物を登用することが望ましい。
そして、このチームリーダーは、社内の人物であるゼネラリストが担う。

このゼネラリストの育成が肝になると思っている。

建築現場で例えるならば、足場工事、基礎、水道や電気、サッシやガラス、キッチン、トイレなどの設備業者、大工など非常に多くのスペシャリストの集合体になるが、これをまとめる現場監督が不在だと、どれだけ有能なスペシャリストが集まっても現場は機能しなくなる。
そして、現場監督が有能ならば、安全で工事期間を守り注文通りの仕上がりになる。

この現場監督にあたるゼネラリストが、正社員のリーダーでお役どころになる。

我が社を例えるならば、エッジの立った誰にも負けない契約社員Aがいる。
Aはアクアポニックスの事業に携わる立場にいて、ホーリーバジルを育成する事に関してはスペシャリストだ。
この事に関しての熱意はすごいものを感じる。
天然村へ車で赤坂から千葉の鴨川までの道のり約90分間、車内でAは喋りっぱなしで、自らの想いとこれからの構想を熱く語ったと思いきや、話が脱線して政治の話になったりと、とにかくよく喋べるのだ。
相槌をしていたと思ったら、あっという間に天然村に到着してしまう。

Aは自らのアピールも普通の人とは違う。
これでもか、これでもかとマシンガントークがさく裂する。
話が終わらないので、どこかのタイミングを見計らい割って入る必要が出てくる。
しかし、モチベーション高く人々を巻き込むパワーを備えている。
一方で、知見を披露する場がないと、まるで塩をかけて縮んでしまったナメクジのようになってしまうだろう。

焦点が絞られ、簡潔に伝えなくてはならない商談のような場合には注意を要するが、そのあたりをゼネラリストが上手にカバー出来れば、チームとしてはかなりの成果が期待出来るだろう。

このようなスペシャリストを組織するゼネラリストがどれだけ社内で育成出来るか、これからのターニングポイントになってくる。

新しい投稿ページへ古い投稿ページへ