社長ブログカテゴリー記事の一覧です
減量
久しぶりに会う方に、ずいぶん痩せましたねと言われている。
確かに5年位前と比べれば体重で10kgほど減った。
毎朝のジョギングは距離を倍にして、食事は朝は野菜ジュース、ヨーグルトで昼はがっつり、
夜は炭水化物をなるべく取らずに済ませている。
しかし、酒は毎晩かかさないでいる。
あと、週に1〜2回のキックボクシングもかなりのカロリーを消耗する。
最近特に減量と言う言葉をよく耳にする。
先日ゴルフをご一緒したメンバーも色んな減量に取り組んでいる。
会計士率いるグループ代表のN氏も減量した一人だ。
元々さほど目立って太っていたわけではないが、自分なりに納得いかなかったのだろう。
見る見るうちに痩せてきて、頬のあたりがこけて病人と間違える位までにやってのけた。
ストイックにチャレンジする方なので、一切の妥協はないのだろう。
食事療法をはじめ、毎日五キロのジョギングはかかさないそうだ。
もう一人一緒に回ったメンバーで上場会社役員K氏は、かなりメタボで昔から酒の飲み方がかなり荒かったのを記憶している。
まるで、ラウンド中に飲むポカリスエットのごとく、ブランデーやウイスキーをガバガバと一気に飲み干してしまうのだ。
現在禁酒をしているようで、ゴルフのランチでもノンアルコールビールとざるそばを注文していた。
真剣に減量中で、顔が少し痩せた感じの印象を受けた。
やはり、毎日酒を摂取するのは減量の最大の敵になるようだ。
それを象徴するのが、あまり気にしないもう一人で、ユーモアのセンスと豪快さがある社長でである。
彼の場合は寿司屋で飲んでから吉原へ行き、それからキャバクラに行って、締めは焼肉屋で食べて飲む、これが一番メタボになる近道だと豪語していた。
あとは天然村で知り合ったイギリス人ハーフの環境エコノミストの方は、断食をやってから徐々に食事の量を増やして行きながら、ある一定量を保つやり方でリバウンドを防ぐ方法で20kg近く絞ったと言う。
また、友人は何度と食事療法による減量にチャレンジするも、意思の弱さから全ておじゃんになって元の木阿弥になる。
要するに減量と戦うのは自分自身であり、途中で自分に負けてしまうのだ。
こんな風に色んな人の体験談を聞いていると、生活習慣を変える意外に一足飛びの減量はなさそうである。
餃子
私の好物の一つが餃子である。
先日、友人イチオシの店に行って来た。
麻布十番の登龍はニラそばが定番だが、餃子も美味いと言うので、メニューを見ずにニラそばと餃子を注文した。
焼餃子は5コで一つが大きく具もぎっしり詰まっていた。
しかし、エッジの効いたインパクトがあると言うよりは、全体的にまとまった感のあるものだった。
一方で、ニラそばは評判通りの美味さだった。
スープが絶妙でどっさり盛り付けられたニラとマッチする。
細麺がこれにピッタリだった。
申し分のない素晴らしい一品である。
しかし、勘定を済ませると何か割高なような気がした。
何と餃子が一人前2000円だった。
はぁ、の世界である。
上品な味で具材も違うが、ちょっと2000円はないだろう。
コスパなら餃子の王将が上だろう。
餃子の王将は餃子は美味い。
しかし、店舗により出来が違うので、行ってはならない店舗は把握している。
具材で勝負している店とは違い、焼き加減で餃子の旨味が醸し出される感じがする。
でも、皮を手巻きするのに比べて、機会巻きする場合は空気がどうしても入るため、具の味の違いは決定的になる。
あとは赤坂のみんみん。ここは酢とこしょうを混ぜて餃子を食べる。
餃子の美味しさそのものを味わってもらいたいと、女将さんが率先してこれを勧めてくれる。
池袋の東亭もかなりコスパが高い。
皮のもっちり感は好みが分かれると思うが、具がたくさん詰まっていて大きくボリュームある一品である。
行列が出来る店だけの実力を備えている。
宇都宮餃子は有名だが、あそこのみんみんはパリッとした食感は絶妙で、口の中に入るジューシーな感じも圧倒的な存在だ。
飲んだあとは恵比寿ちょろり、ここもなかなかいい。
餃子でビールはシメ的にはもってこいの店である。
麺類も豊富でチャーハンも評判がいい。
こんな感じで餃子も好みが分かれるが、最近パリに餃子バーがオープンした。
発祥は京都の餃子バーと言われているが、いよいよ日本の餃子も世界にチャレンジするのだ。
私の一番は宇都宮餃子のみんみんだろう。
薄皮のパリッと焼き上げ食感に、手巻き効果の具のジューシー感は東の横綱に位置するだろう。
親友の息子
親友から連絡があり、息子が私と話がしたいので直接電話があるからよろしくと言われた。
息子Sとは数年ぶりの再開になる。
早速、連絡があり会う事になった。
カフェで待ち合わせをして、少し早めに到着した私は席に着いた。
目の前に美女がいて、数人の女子グループを彼女がリードしている様子を眺めていた。
すると、Sがやってきた。久しぶりの再開だったが、彼のイケメンぶりは更に磨きがかり、大人の風貌と共にジャニーズから脱皮した俳優を思わせるほどだった。
今までこちらを一切気にしなかった、美女はこちらに視線を移した。勿論、私ではなくSを見て、次いでに私をチラ見したのだった。
それほど、女子を惹きつける魅力を備えている。
私は少し複雑な気持ちでいた。
しかし、Sが少し元気のない気を発していたので、私の方から話を切り出した。
親父からだいたいの話は聞いていたが、最近彼女と別れたらしいので、その事に触れてみた。
彼は青山学院大学を中退し、歌舞伎町でキャッチをアルバイトでやっている。
居酒屋に誘い込む為に駅前で客を引いてくる仕事である。
彼の能力は要領の良さに加えて、頭が良く、会話力で相手の懐に飛び込み、距離を縮めて仲良くなる素晴らしい力を備えている。
本当に親父そっくりな息子なのだ。
しかし、努力は嫌いでコツコツ続ける地道さが親父譲りで皆無なのだ。
おまけに一獲千金を狙うも、他人から利用されて、痛い目を味わう始末は親父が実証済。
このまま行けば、Sも同じ道をたどるのは必定と見ている。
そんなSの姿を見るにつけ、彼女から将来性に見切りをつけられ、ふられて落ち込んでいたのだ。
そして、自身も将来の道筋に迷いと不安から、何かのきっかけを掴みたいと思ったのだろう。
しかし、彼と話をしていると同じ年代の思考とは一線を画する資質を感じる。
新卒二年目に該当するSは自ら稼ぐ仕組みを模索している。
ただ単に稼ぐのでなく、仕組みにしようとしている思考は異才を放っている。
だか、事業の見方や人の見る目はまったくない。
明日食う飯の為に働こうとすると、人の為でなく自分の為に仕事を選んでしまう。
キャッチのアルバイトが良い例で、コスパが著しく悪い居酒屋に誘い混むので、割りが良い仕事なのだから、当然そこにはお金を払うお客さんに満足はない。
コスパの悪い分の銭が自分の懐に入るからだ。
この悪い分の銭が自分の懐に入る仕組みの仕事が彼の周りに多過ぎるのである。
これは明日の飯の為に働く姿勢にある。
勿論、必要な時期はあるのだか、仕事がいけない。
そういう時は現実現場で直接お客さまから、お金をちょうだいする、価値を感じたお客さまが現実のものをお買い上げいただく商売に限る。
将来の価値を売るインチキな仕事は辞めるように進言した。
彼にはある人物を紹介する事にした。
親友のもう一人の息子Rは来年の新卒採用で我が社に入社する。
本当に縁深いものだと、深謝している。
全て自分が原因している
トランクルームを営む企業が集まり、これからの産業としての発展を目的として組織したJSSAという社団法人がある。
毎月一回理事会があり、私も理事の一人として参加している。
今回は新たな理事が加わりM氏が参加された。
M氏は60歳半ばながら、エネルギッシュな方で、自身の経験を踏まえた意見を率直に述べられていた。
やはり、修羅場を何度か経験した方は何か違う力を感じる。
サブプライム問題で不動産が暴落した際には、大変な危機の中でM氏自ら先頭に立って現場で作業にあたり、社員の一致団結した力を生み出す事で危機を乗り越えたという。
もう一人同じような経験を話された方がいた。
苦境に立ち倒産も意識したと言うが、これも見事に危機を乗り越え、今に至っては業績も好調で、株価も上げ潮になっている。
しかし、何故このような危機があるのだろうか。
特に不動産は売ったり買ったりして、単純に売買益を得る事業はリスクが伴う。
不動産価格が上げ潮になると、この事業はしこたま儲かるタームに入る。
しかし、いったんこのタームに入ると、なかなか抜け出せないようである。
そして、何かの要因で不動産が大暴落して、お手上げになるのだ。
しかし、前述した方々はトランクルーム事業をやっていたおかげで、毎月決まった売り上げが見込めるストック事業の優れた要素に感謝の念を抱いたと言う。
業界によって違いはあれど、不動産価格が敏感に影響が出るビジネスモデルの場合は、時の流れを読み誤ると店じまいになる。
やはり、どんな場面にせよ危機を乗り越える為の経営者としての資質があるようだ。
メンバーの一人がしみじみと語ってくれた。
原因はすべて自身にある。
自分が原因しているのであり、他人のせいにしたり、環境が悪かったと問題を自分の外に見出すのは間違っている。
確かにそうである。
60歳を超えても問題意識が高く、原因は自身にあると自分を変える努力を惜しまない、ど真剣に自分磨きをしている様を見ると感激深いものがある。
一方では、自分を飾る事なく人生の楽しみ方をわかっていて、自分の価値観がしっかりと確立されている。
JSSA理事のメンバーに素晴らしい仁が現れた。
親父と息子
ついにアフリカの最南端ケープタウンへ旅立った。
長男が二年間の片道切符で出たとこ勝負に打って出たのだ。
今年20歳になる彼は音楽の発祥地であるアフリカを選択した。
高校を中退して、音楽の道を歩むが、これからの人生設計を根本から考えるきっかけとして、
あえて、片道切符でサバイバルな体験を選択した。
次男のヒィリピン行に触発されたこともあり、我が家の息子2人組は無計画なサバイバル海外片道切符の旅に出て、無事ならば二年後に帰国するという、何とも非常識な家族観のようである。
特にアフリカ内陸部は危険地帯で内戦による治安悪化で、日本人が足を踏み入れる土地ではないらしい。油断してると弾が飛んで来てお陀仏である。
しかし、長男は南のケープタウンから北に横断し、トルコまで行き着いたいと話をしていた。
それは、必ず内陸部を横断する事必定で、どんな目論見があるにせよ、そのチャレンジ精神を賞賛する私も少しおかしいかもしれない。
ガーナ在住の日本人の友人に聞いて見たが、こっちは警察や入管が、平気でカツアゲしてくるようで、油断も隙もあったものではなく、日本の感覚でいたら頭がおかしくなるようで、余程肝を据えて図太い神経の持ち主でない限り、生きて行けない世界のようである。
お試しアフリカ暮らしなんて呑気に構えていられないのだ。
しかし、私の考えは行かない理由は誰でも言える。
実行する事に価値がある。命を落とす危険は回避する必要があるが、どちらにせよ自分次第である。
警察にカツアゲされようが、黒人に脅されようが、サバイバルを体験する事で必ず自分の肥やしになり、人には経験出来ない貴重な体験が出来るのは、本人にとって必ずプラスになるからだ。
当然にリスクもある。武装集団に拉致される場合や、銃の流れ弾が飛んでくる事だってある。
これらは、現地での嗅覚を養いヘッジしながら前進して行くしかないだろう。
たくましい姿で二年後に私の前に現れて欲しいと願っている。
一方、明日16歳の誕生日を迎える次男は現地生活3ヶ月になり、先日私にメールで今月19日に一度日本に帰るとメッセージしてきた。
私が何故かな?と問う、すると、彼女に会いたいし、友達にも会いたい、愛犬にも会いたいから、、要するに寂しい想いが積み重なったのだろう。
私は絶対に駄目だと言った。
片道切符の意味は二年間は帰国出来ないという事。
一時的と言えども、帰国は断じて許さないと、彼の要請を一蹴したのだ。
彼にお金は持たせてないから、エアチケットは誰かに交渉して借りたか、あるいは何らかの算段をしたのだろう。
彼の成長の勘所は正に今この時を逃すわけには行かないのだ。
崖に突き落とす覚悟で接している。
2人とも自らの力で生きる道を切り開き、立派に成長して自分でビジネスを立ち上げるまでになって欲しいと願っている。
セブンイレブン
コンビニに行くことのなかった私がある商品が出た事で劇的に変わった。
それはセブンイレブンの100円コーヒーだった。
弁当類は一切買わないが、腸まで届くヨーグルト、ガリガリ君の高いやつ、この三点に限っている。
毎朝通う馴染み客になっている。
ガリガリ君の高いやつは先週当たりが出た。
まさかと思って目を凝らして見るも、子供の時に見たやつと同じやつだった。
バーに書いてある文字を見る瞬間の感動は昔も今も変わらなかった。
しかし、次の日にバーを持ってガリガリ君に交換しようと思いきや、肩すかしを食らってしまった。
私はもう一本貰えると思って当然にバーを差し出したが、なんとシュークリームとの交換だったのだ。
落胆したが、昔と今はシステムが変わったのだと言い聞かせて、ガリガリ君の高いやつを買っていた。
最近色んな発見がある中で、コーヒーマシーンの機能に着目している。
レジでアイスコーヒーLサイズを注文するも、マシーンでは間違ってRボタンを選択してしまった。
しまった、と思うがやり直しが効かない。
スタッフに声をかけたが、昼時でレジに並んでいる為に対応できず、おまけに私の後ろに並んで待っている方々がいたので、諦めてしまった事があった。
その後、少し考えてみたが、もう一度Rボタンを押す事になると料金が合わなくなるし、カプセルが途中で開かないので、このケースの場合にはどのように対応しているのだろうか。
また、こんなケースもあった。
今度はアイスコーヒーRサイズを注文するも、Lボタンを間違えて押してしまったのだ。
しまった、こぼれてしまうのでは… と思ったが、ちゃんとに収まってくれた。
しかし、直ぐに氷が溶けてしまい冷たい感じを損なう、なんとも言えない中途半端なコーヒーに仕上がってしまった。
しかし、これで債券債務の相殺になる。
まぁ、こんなケースは多々あると思われるが、結論から言えばアイスコーヒーを注文する場合はLサイズの選択はない。
それは、コスパから考えたらRサイズを二つ注文した方がお得だからだ。
アイスコーヒーの場合、Lサイズが180円だからRサイズ二つで200円さの方がお得なのだ。
よくよく考えたら本当に機能的なマシーンを開発したものだと感心する。
しかも、オペレーションも優れている。
店により多少異なるが、基本的にはセルフなので効率がいい。
そして、カプセルが途中で開かないので、カップをしっかり管理していれば、間違いが起こらない。
非常にシンプルで素晴らしい仕組みになっている。
そんな事を思いながら、セブン銀行も重宝していて、来店のきっかけを創ってくれている。
近くにあると便利な、まさにキャッチコピーに即した存在になっている。
キックボクシング
2ℓのペットボトル水を1時間半で飲み干してしまう。
キックボクシングのトレーニングを始めてから一年になる。
体を柔らかくする目的で始めたが、いつの間にか技術の向上に意識が向かっている。
やはり、スパーリングでやられると悔しさがあるのだ。
太ももをバシバシ蹴られ、左フックで顔面パンチを喰らう。
おまけにこっちがキックを入れると、膝で受けられ激痛する始末。
何とか一矢報いたいとガムシャラに前進するも、ボディーブローを入れられ倒れてしまう。
私の場合、痛みを伴うと直ぐに態度に表してしまう。
苦渋の面持ちの他にも、飛び回ったり、声を出して痛みを訴えるのだが、友人曰く皆は我慢をして表情や態度に表さないと言う。
最近、友人の紹介で入会したF氏は素人ながらも、相手からの打撃を恐がらないのだ。
おまけに打たれても、打たれても、前に前に出てくるスピリッツがある。
苦渋の表情や痛みを声に出すような事もない。
私とは真逆のタイプだ。
この前対戦した時には威圧感に後退する場面もあり、一年先輩の面目を失いかけたところだった。
こちらからのパンチは当たるのだか、恐れを知らない彼は間合いを詰めて攻撃してくるのだ。
ボディーブローが当たり一瞬よろけ、たじろぐシーンがあった。
格闘家の達人である友人と対戦した時もF氏はみじろぎもせず、打たれても蹴られても向かって行き、何とパンチが顔面をとらえたのだ。
友人も面目丸つぶれである。
しかし、今更格闘家を目指す分けもない年齢でもあり、私なりにキックボクシングを楽しめる領域に到達したいものである。
そのためにも、技術の向上が課題であり、スタミナをつけなくてはならない。
トレーニングが終盤を迎える時間になると、全身汗まみれで疲労困ぱいフラフラである。
ジム最年長の部類に入るので、若者達と一緒になり錯覚しないように気をつけたい。
田んぼ
雨の予報だったが、今年初めての田植えは最高のコンディションとなった。
例年と比べるとやや遅い天然村本丸の田んぼが動き出した。
これまでは手植え作業だったが、今年は機械でやることになっていた。
近所の先輩N氏が指南役となり、初めて機械を扱う私はレクチャーを受けながらチャレンジしてみた。
手植えだと一日かかる作業が、機械だと1時間であっと言う間に終わってしまった。
機械で入りきれないところや、やり残しのところを手植えで仕上げたが、それでも2時間足らずで出来てしまった。
しかし、N氏はじっくり田んぼを眺めながら、そっとつぶやいた。
水位が低い、水が漏れとるわぁ。
黒塗りをやり直し、水を入れにゃいかんわいと言い放ち、自ら行動し始めた。
黒塗りまたは、畦塗りとも呼ばれるこの作業は田んぼの境界に壁を作り、水が漏れないようにする目的で仕上げるものである。
この作業は難航を極める力仕事で、くわを田んぼに入れてかきこみながら、田んぼの泥を引き寄せて壁を作るのだか、このかきこみながら手前に引き寄せる時が最も力を要する。
腰を入れながら腕の力を振り絞ってかきこむのだ。
これを一周やるのだか、素人では一人でやったら倒れ込むだろう。
N氏と手分けしながらやっとの思いで仕上げる事が出来た。
その後、水を入れてようやく今年初の田植えが完成したのだった。
しかし、これから始まる雑草との戦が待っている。
100%オーガニックにこだわる米作りに妥協はない。
普通は除草剤をまくのだが、本丸の田んぼでは雑草を手作業で取り除くのだ。
この雑草取りが大変な作業となる。
田んぼに足をとられながら、踏ん張って態勢を保ち、そこから苗と雑草を見極めながら、力いっぱい雑草を引っこぬく。
これを繰り返しやる作業は黒塗りよりも困難を極める作業となる。
おまけに真夏になると彼らは勢いを増して元気に育ってくる。
これが脱水症状になり、フラフラになりながら、水にありつくのだ。
彼らとの戦がいよいよ始まると思うと、田植えなんてものは、ほんの余興に過ぎないかと思ってしまう。
だか、これだけオーガニックにこだわるのは何故か。
生産性、一人当たりの労働分配率、コストパフォーマンスを考えたら、一企業が取り組んでいる様は、到底理解出来ないどころか、頭がおかしくなった集団と見られても当然だろう。
天然村はオーガニックにこだわった村作りをコンセプトにしている。
これは田んぼに関わらずに、村の空間が全てオーガニックを意識しているからだ。
それが証拠にもうじき蛍がやってくるのだ。
田んぼにたくさんの蛍が、闇に輝く宝石の如くキラキラと光を放つ光景は感動と同時に、オーガニックのみに反応する貴重な場所として、蛍が遊びにやってくる。
こんな事を真剣にやっている会社がある。
オンリーワン企業として、世界で唯一の会社としてのブランドを築く。
若手社員がどんどん個を発展させて、新しいチャレンジを繰り返し、思う存分に楽しんで仕事に輝く姿を見れば、新しい価値を提供する素晴らしい会社になっているだろう。
修行
西多摩の天光寺を訪ねた。
大宮から車で1時間30分と意外に近く、天然村を彷彿とさせる自然環境の中にあった。
寺の近くに蕎麦屋があったので昼食に立ち寄った。
店内には甲冑やゼロ戦のタイヤ、模型などが飾ってある骨董の品々があった。
ソバはこしがあって味わい深い絶品の品であった。
北海道のそば粉を二八で丹念に主が打った自慢のそばだった。
決定的に違うのは水である。
近くの山水をろ過して使うこだわりに、もはや都市部の名店といえど敵わないだろう。
今回は私と社員旅行の担当スタッフと二人で下見に来たのだ。
天光寺は修行の場として企業の研修で名が知れている。
滝行、お百度参り、写経、瞑想、護摩、読経など心の道場として日常とは別世界を体験する。
昨年の社員旅行は台湾だったが、今年は目標達成が届かず、寺での修行となったのである。
天光寺総本山は森の中にあり、素晴らしい気を感じた。
しかし、道場はここから車で10分ほど移動した場所にあって、建築中であったが完成まで間近の状況だった。
着いた時には看板も何もない、異様なサティアン風な雰囲気だったので、少し不安になった。
しかし、中に入ってみるとまさしく新築の道場だった。
数知れない仏像や、価値ある掛け軸がたくさんあって、凄く儲かっているという印象だった。
住職と面会して、説明を聞いていると益々儲かっていると確信した。
大手企業の研修が毎年あるので、今回は350人を収容する巨大な道場を作ったそうだ。
ここでの行はなかなかハードなものらしい。
みんな半分旅行気分で来るらしいのだが、初日のしかも最初の自己紹介で目が覚めるそうだ。
挨拶の声が小さいとダメ出しを喰らうのだ。
これをクリアしないと待っている人達は正座の痛みに耐えるしかないと言う。
これは序の口で、滝行やお百度参りになると精神力との戦いになるだろう。
心身の鍛錬である。
当社の女子や我慢の出来ない男子社員、更にはストイックとは無縁の人は今回の修行でどんな表情をするのか、
今からワクワクしている私は意地悪な人なのだろうか。
いや、そんな余裕はないのである。
私も参加するので不安要素がないわけではない。
私の死角は正座である。
足のしびれが人一倍なために苦手なのである。
我慢できなくなり、勝手に止めたとは言えない環境だからだ。
とにかく全員参加でこの苦行に挑み、連帯感を通じて今後の躍進への効果としたい。
腰痛
クアラルンプールの朝は遅かった。
ホテルの前の公園をジョギングする時間帯が7時を回らないと明るくならないのだ。
日本と比べたら犯罪が多いので、気をつけるように促されていた。
同行していたN氏の側女も財布をもっていかれたように、油断出来ないのである。
ところで、側女と言えば、ここマレーシアでは公的に4人までは認められている。
私的に密かな存在としてあるのか、あからさまとしての存在としてあるのか、三方からの議論はあれど、公的ともあれば人生の楽しみが4倍になるかも知れない(笑)
そんな事を帰りの機内で妄想しながら、成田に到着した。
車を運転していると、腰のあたりに痛みを感じた。
その時はさして気にしなかったが、朝のジョギング後に痛みが激しく感じたのだ。
これだけの痛みは今だかつて経験したことがなかった。
私は焦り、心が動揺していた。
運動が思うように出来なくなるかも知れないと。
何故なんだろうか、、
もうすぐ、50になるから年齢による衰えなのか、、
確かにキックボクシングの激しいトレーニングや毎朝のジョギング、ゴルフの素振り、
バイクでの長距離走行、と年齢的に無理をしていると言えばそうかも知れないと思いもした。
しかし、エベレストの三浦さんが80歳で登頂したのと比べたら、まったく理由にならない。
彼は著書でこんな風に言っている。
「結局、自分で諦めているんですよ。年をとると、出来ない理由ばかりを一生懸命考えはじめるんです」
また、こんな事も言っている。
「骨折した時もそうでした。治せば冒険が出来る、またエベレストに登頂出来る」と
諦めなかった。
すると、どんどん回復して骨もくっつく、「心が先なんじゃないですか」
この言葉が私の心の弱気相場を転換してくれた。
腰痛も心が先なのだ。
出来ない理由を考えていた自分を戒めていた。
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